本多静六博士は、1866年生まれ。1900年東京農科大学教授。研究生活の傍ら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。定年を期に全財産を匿名で寄付。370冊の著書を残す。
本多静六は処世術の分野のスターでもあり。若い頃から断片的に読んだり、聞いたりしていた記憶がある。「給料の四分の一は最初から天引きして貯金せよ」などのアドバイスはよく知られている。高名な学者で人生に関する技術や方法を述べたのは、新渡戸稲造とこの本多くらいだろうが、「修養」の時代でもあり多くの青年に影響を与えている。
この本多のべストセラーの復刻版が3冊、実業之日本社から出ている。
・人生計画の立て方 豊かに生きるための設計図
・私の財産告白 財産と金銭の真実
・私の生活流儀 健康・家庭円満・利殖の秘訣
「私の生活流儀」は読んだことがなかったので、面白く読んだ。
・私の健康長寿法
健康長寿はどうして求めるか 一生元気に働き続けるには
人間は百二十まで生きられる 新生命観と人生計画の立て方
・私の暮らし方・考え方
ムリノない法・ムダのない法 大切な住まいの工夫
家の内のこと・家の外のこと 頭の使い方と足の使い方
ぐっすり眠り忙しく働く法 金の話・人の話