生命保険コンサルティングに役立つ情報誌と銘打った「ベストプランナー」という雑誌がある。生保業界と現場のセールスマンに配布されている。届いた2月号をみると、2006年度の月別特集が掲載されていた。
4月:いま知っておきたい「新会社法」 5月:社会保険見直しによる生命保険料捻出 6月:医療保険制度改正の目的と今後の課題 7月:逓増定期保険と役員退職金 8月:無認可共済の保険会社化 9月データでみる医療保険制度 10月:どうする!?団塊世代の「次の人生」 11月:オーナー経営者向け役員退職金 12月:長期平準定期保険と役員退職金 1月:JAIFA$MDRT両会長に聞く「わたしの人生と保険販売」 2月「図解」でみせる 3月:平成19年度税制改正(予定)
今号(2月)は、私が監修した図解特集である。10ページの大型特集だ。図解のテーマは生命保険業界向けに選んだ題材だからこの業界の人にはリアリティがあるはずだ。
この特集は「生命保険という目に見えない商品の仕組みや特長は、言葉や文章だけではなかなかその内容がお客さまに伝わりません。ところが、その場で簡単な図を書いてみせると、瞬時に理解を得られることがあります。図解のメリットは、説得力が増す、図解する過程で相手とのコミュニケーションが取れるなどさまざま。」というリード文で始まる。
提供してある図解のテーマは下記。
・保険料の「自動振替貸付制度」
・保険料支払い
・図解の基本パターン
・ご遺族の生活のために
・子どもの教育準備
・夫婦お二人の老後の生活を守る
・保険設計書
生保・損保業界は、商品の内容がなかなかわからない。契約者もよくわからないまま金を払っている。それが保険料不払いなどの問題を生む温床のひとつになっているのだろう。
講演や研修という面から世の中を眺めていると、企業ではあらゆる分野から要望があり、その都度その業界の内部事情を知るいい機会になっている。電力、製薬、自動車、輸送、旅行、精密機器、電機、新聞、銀行、商社、情報、、、、、、。
しかし、生保・損保などの業界とは不思議に縁が薄い。護送船団方式の業界で厳しい競争にさらされていなかったこと、自由化の遅れから海外企業との競争も回避できていたことなどから新しいビジネスの武器である図解コミュニケーションに関心が薄かったのではないかと勝手に推察している。
今回の特集記事が影響を与えるだろうか。