SKYPEを用いてホームページのメンテナンスにトライ!

私のホームページを中心とするIT環境は、宮城大学時代の教え子たちが起業した会社にみてもらっている。仙台時代は近くに会社があったから、週一回のミーティングや緊急時のフォローなどでまかなってきたが、東京転出でどのようなコミュニケーションシステムで維持していくかが大きなテーマだった。

前期は隔週で宮城大学に出講していたから、講義の前後に打ち合わせを行って何とかやってきたが、夏休み以降どのようにするかというテーマが残っている。
そこで従来から関心があったSKYPE(スカイイプ)に挑戦することにした。仙台在住の女性担当者と東京在住の私が示し合わせてパソコンに向かい、やりとりをする。先日購入した小型マイクをつなぐ。最初は何度か小さなトラブルはあったが、担当女性の顔が現れる。「見えたよ!」、「見えました」、「角度が変だな」などと言い合いをしながら、互いにホームページを開く。互いの声は極めて明瞭に聞こえる。

そして事前に送ってもらって印刷済みのペーパーを見ながら、通常のメンテナンスのための会話に入る。一緒の画面を見ながら一つひとつ点検したり、相談したり、決断していく。ホームページのようなプロジェクトでは、「神は細部に宿る」から、小さなことでもおろそかにはできない。毎日、毎週の積み重ねで、いのちが宿り成長するから、一つの生命体と同じである。

顔の画像はあまり鮮明ではない。そのうち、互いに顔を見ながらやりとりする必要はないことに気がつき、画面から消した。画像を常時使うとなると身だしなみにも気を配らねばならないから、こういう場合は画像はない方がお互いに便利だ。電話でやりとりしているのと同じだが、電話代がかからないからじっくりと時間を気にせず打ち合わせができるのがいい。ユーチューブへの動画のアップなどいくつかうまくいかにところもあり、結局本日は9時半から11時過ぎまで使った。

目は画面に、耳はパソコンから、口にはマイクというスタイルで次々と案件をこなしていく。今のところ、私のパソコンで扱う画面と、仙台で扱う画面は全く同じものではないので幾分イライラ感は残る。しかしソフトを入れれば私の画面と同じものを仙台でも扱うことができるようになると聞いた。そうなら実に便利になる。次はそれを試してみることになった。こういう分野は若い人の手引きがなければ私たちは全く入っていけない。若い時は年配者と付き合え、年をとったら若い人と付き合え、というようなことを福澤諭吉が本で述べていたが、そのとおりだと思う。

SKYPEは、パソコン同士の通話が無料、面倒な設定がいらない、通話するユーザーのISP(インターネット・サービスプロバイダー)に関係なく使用できる、音質がよいなどの点が評価されて世界中で広く普及しており、とくに海外との通話では無料のメリットが大きいそうだ。仕組みがわかり、初期の技術的な課題が越えられれば、家族同士の会話や、仕事上のコミュニケーションなども無料でできるようなので、普及していくと思う。

このシステムがうまく機能することを確かめて上で、他にも転用してみたい。たとえば、宮城大の4年生の卒業論文指導が秋からは本格化するが、後期は月に一度程度しか仙台に行けないので、このSKYPE(スカイプ)をサブシステムとして活用し毎週指導をしてみたい。面白くなってきた。