「多摩グローカル人材」の発見

  • 9時からプレゼミ。12人の1年生との個人面談を行った。入学後3か月経った現在の様子、将来に向けての志などをテーマに一人5分ほどの会話。
  • 10時40分からマネジメントデザインの講義の11回目。

テーマは「寺島文庫だより」に載っていた3つの寺島講演の要旨の一つを選んで図解するということにした。

    • 日中韓の将来をまじめに考える会」(東アジアの将来をまじめに考える会)
    • 「時代先見塾」(日本経営合理化協会)
    • 「世界認識の転換点。我々は今、時代をどう見抜くのか」(帝塚山大学特別公開講座
  • 18時半から八王子サテライトで大学院の講義。


学部で行った3つの寺島講演の要旨を一枚の図にまとめるというテーマでやってみたが、実に面白かった。

    • 一つの要旨を図解し、それに他の二つのキーワードを補足していく
    • ひとつづつ図にして最後に関係を考えて一枚の図にする

以上のやり方がオーソドックスなやり方だが、私もやってみて以下を説明した。

    • アジアダイナミズムと日本のエネルギー戦略という二つの大きなキーワードをどう関係づけるか。政治、エルギー、経済、アジアダイナミズムという流れで大きくでつかみ、そこに小さなキーワードを入れ込んでいく、というやり方。
    • 「グランドデザイン」という言葉に着目して震災復興戦略、エネルギー戦略、成長戦略の場面においてもグランドデザインがないということを軸に、筆者の構想を示した図にする、というやり方もある。

私たちの仕事は、常に多種類の資料やデータを集めて、それを一枚の図という体系にして、そこから改善や改革を行うというものだ。そういう意味で、今回の授業のやり方は示唆に富んでいた。。

120622

  • 14時半:学部長、研究科長、事務局長の3COO会議。
  • 16時:学長主宰の大学運営会議。今回は、理事長、常務理事も参加され大学経営会議との合同会議となった。また併せて自己点検評価委員会も同時に開催された。
    • 2011年度決算報告。自己点検報告書2011(案)。グローバル人材育成推進事業申請。学長選考(推薦員会発足、推薦委員の選考結果)などが議題。

以下学長から。

    • 今回のグローバル人材育成推進事業申請は全学推進型と特色型を文科省に申請したが、全学推進型の検討の過程で大学の輩出人材像は「多摩グローカル人材」、そしてグローバルスタディーズ学部のターゲットは「中間層グローバル人材」と焦点が定まったことに意義があった。こういったプロセスが大事で足りないものが見えてきて次のステップにつながっていく。
    • 大学は生み出した人材が勝負。OBネットワークを重視。OBがメリットを感じる企画力が重要。
    • 大学新聞の創設。大学と学生が一緒になってマンスリーで。
    • 就職力を高める。ワークプレイスメントに力。11月にグーグル、ソフトバンク(孫さん)、HIS(澤田)などと一緒に1万人のイベントを開催するので多摩大も本腰を。

経営情報学部でもグローバル人材の検討の過程で3つの履修モデルの人材像が明確になったのは収穫だった。

    • グローバルビジネス:アジアダイナミズムに真正面から向き合えるプロジェクトマネジメント人材
    • ビジネスICT:顧客視点とマーケッティング感覚を身につけた、技術に強いICT人材
    • 地域ビジネス:地域の抱える課題を創造的に解決できる地域イノベーション人材。

これで大学全体から履修モデルまでの人材像が定まった。