中嶌邦「成瀬仁蔵」−−日本女子大創設者の人生

中嶌邦「成瀬仁蔵」(吉川弘文館人物叢書)を読了。

成瀬仁蔵 (人物叢書)

成瀬仁蔵 (人物叢書)

  • 「何か天下のことをしたい」「何か、国家的の事をしなくてはならぬ」
  • 「吾が天職、教員にあらず、牧師にあらず、社会改良者なり、女子教導者なり、父母の相談相手也、創業者なり。、、」
  • 「我目的は吾天職を終わるにあり。吾天職は婦人を高め徳に進ませ力と知識練達を予へアイデアルホームを造らせ人情を敦し、、、、理想的社会を造るにあり」

「女子教育」という著作によって多くの賛同者を得る。そして影響力のある大物をこの事業に引き入れている。
 伊藤博文西園寺公望大隈重信渋沢栄一大倉喜八郎嘉納治五郎伊沢修二、、、、、。
「人として、婦人として、国民として教育する。「リベラル・アーツ重視。」

津田梅子の女子英学塾、吉岡弥生の東京女子医学校、成瀬の日本女子大と同時期に女子の高等教育機関が設立されている。
前二つは小規模であったが、日本女子大は、1901年に家政、国文、」英文の3学部と付属高校という陣容で合計288名の大規模な学校として出発した。

「女子高等教育構想」という成瀬のつくった図が興味深い。中核は人格教育であった。
時に成瀬は42歳。60歳で逝去するまで、女子教育に専念した。

後継者であり同志であった麻生正蔵の履歴朗読はこの人の60年の全生涯の生き方をあますところなく語っている。
「常に唯光明を見希望を見、、暗黒を見ず絶望を見ず前路を見て退路を見ず。、、、」
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「名言との対話」3月18日。吉田兼倶

  • 神道に書籍なし。天地をもって書籍とし、日月をもって証明となす。」
    • 室町時代吉田神社平野神社の神官であった吉田兼倶は、両部神道伊勢神道に対抗し、神儒仏三教混合のうえに立って、様々な教説にわかれていた神道を統合しようとし、唯一神道 (吉田神道) を大成した。吉田兼倶は3月18日に77歳で薨去
    • 自然と神は一体とされ、神と人間を結ぶのが祭祀であり、それを行うのが神社。自然、祖先など八百万の神が存在する日本の民族宗教、とされる。
    • 神道を理解しようとして教典を探したことがあるが、なかなか適当なものがみつからない。この渉猟の中でこの吉田兼倶の言葉を知った。神道には書籍は必要ない。天地自然自体が大いなる書籍であり、そのことは季節の移り変わりの中で日々体感される。春、夏、秋、冬と毎日、少しづつ自然が変化するのを見ていると、この豊かな自然に神を感じる。悠久の大地と時の移り変わり、ここに神がいる。吉田兼倶のこの言葉で神道の本質を見た気がする。

多摩キャンパス

  • 川手課長:全国経営学部長会議の件。ホームページと新規会員候補
  • 多摩信金長島部長来訪。阿部調査役。
    • 地方創生:リーサスと広域連携がキーワード。
    • 多摩大の近況説明。
  • 高野課長

品川キャンパス

  • 大学院臨時教授会。
    • 大学院中期計画。2016年度事業計画。、、博士論文申請
  • 2016年度分科会(教務分科会の新設。入試・広報分科会。、、、)。人事。入試結果。、、。
  • 客員教授対象の大学院説明会。
    • 徳岡研究科長からの方針説明
    • グループでの話し合い。
  • 早稲田大学の山下客員研究員のAIに関する講義。
    • 第三次AIブーム:演算能力の向上とクラウドの普=ディープラーニングビッグデータ
    • 2000年から2010年の失職率:旅行エージェント46%。カスタマーサポート64%。簿記係26%。AI時代には失業率50%。労働集約型企業の終焉。
    • AIを創り出す人・AIを使いこなす人。AIに使われる人。
    • イスラエルの国家教育戦略:2000年にはコンピュータサイエンスは必修。現在:小学生C/C++。中学生AIアルゴリズム。高校生サイバーセキュリティ。大学生起業実習(VCとコラボ)。
    • AI教育
      • 最低:プログラミングスキル(PERL.PHP)。RDBMSの知識(DB構造とSQL)。基本的な統計関数のプログラム自作。
      • 推奨:プログラミングすきる(C/C++、Java).オブジェクト指向の理解。AIプログラミングを自作(ファジーリロンやディープラーニング)。
      • チェスのパターン10の120乗。将棋10の220乗。囲碁10の360乗。

ーオセロゲームを使った実習:4X4。479000600のパターン。私は正解だった。興味を持った。

  • 懇親会:専任・兼担・客員。AIを中心に盛り上がる。
  • 終了後、金先生と懇談。