日本経済新聞「私の履歴書」。1月は日産のカルロス・ゴーン社長だ。
2016年のルノー・日産・三菱自のアライアンスは年間1000万台の規模になり3大グループに並んだ。18年間のルノーと日産、自動車業界で唯一成功した提携がなぜ成功したのかが語られている。
- 「本当に会社を変えられるのは、中にいる人々だ」
- 「ビジョンを社員に浸透させるのに重要なのは共通の言語だ。私はそれが数字だと思っている」「数字は多様な言語、文化の中で育った私が考え抜いた共通の言語なのだ。」
- 「リーダーの条件とは何か。1つは、結果を出せる人だ。第2に、リーダーは人々とつながる能力を身につけないといけない。最後に、新しいことを常に学ぶ姿勢だ。」「信頼を得たのは、従業員との対話を欠かさず、ともに結果を出し、常に学び続けているからである。」
- 後継者の資質「変革に対応でき、成長を持続させられる人」(31日)
- 日産卒業後の計画:家族。知的活動。教鞭。サポート。「私の活力の源泉は常に「学びたい」という意欲である。」(31日)
「名言との対話」1月30日。鳥居信治郎「なんでもやってみなはれ。やらなわからしまへんで」
鳥井 信治郎(とりい しんじろう、1879年1月30日 - 1962年2月20日)は、日本の実業家、サントリー(現サントリーホールディングス株式会社)の創業者である。
2014年度NHK連続テレビ小説・竹鶴政孝夫妻をモデルとした「マッサン」で、主人公の大きな影響を与える鴨居欣次郎として登場している。
鳥井は、13歳で丁稚になり、20歳で鳥井商店(後に寿屋、サントリー)を創業し、赤玉ポートワイン、サントリーオールドなどのヒット賞品を生み出した。
「60何年、酒、酒、酒で苦労してきとる。なんぼバカでも、60年もやればものも分かりまっせ。お金もちいとばかりはできまっせ」
「人生はとどのつまり賭けや。やってみなはれ」
トップの仕事は後継者に心得を語ることではない。イノベーションこそが企業や組織の成長の源であるから、その種が内部から出てくるようにしかけをつくることがトップの役割だ。自由闊達な風土がアイデを産む。議論と評価から始めるではなく、まずやってみる、やらせてみることから始めよう。
「副学長日誌・志塾の風170130」