「さいとう健君に夢を託す会」

k-hisatune2008-09-09

友人の斎藤健さんの会に出席。
斎藤さんは経済産業省の官僚だったが、小泉郵政選挙の直後に行われた2年半ほど前の衆議院千葉七区(野田市流山市・松戸北部)の補欠選挙自民党から公募で選ばれ立候補したが、わずかの差で敗れた。その後、地元で汗を流し再起を期している。
ビジネスマン時代に寺島実郎さんの勉強会で初めて知り合ったが、その後は宮城大学で私が担当した中央官庁の若手官僚によるシリーズ講義第一弾で、通産省側の人選責任者と実際の講義もやってもらった。講義のテーマは通商政策局米州課時代に直接担当した日米自動車交渉で、学生や社会人にも感銘を与えたすぐれた講義だった。また埼玉県副知事時代にはNPO法人知的生産の技術研究会で地方自治に関する連続セミナーをやってもらったこともある。

斎藤健さんは、現在49歳。爽やかな人柄、深い見識、高い志など、稀有の人物であり、国政で所を得て働いてもらいたいと思う逸材である。
「さいとう健君に夢を託す会」の会場の虎ノ門パストラルには、ざっとみて400人ほどの人が集まった。あちこちに知り合いの顔も見える。
自民党町村官房長官、阿倍前総理、中川元幹事長、深谷通産相、武部元幹事長、茂木行革担当相らが、短い挨拶を連続して行った。官僚時代の斎藤さんの能力に対する全幅の信頼と政治家としての大成を期待するのが一致した発言だった。11月9日という具体的な日程をあげた人もいて、総選挙モードの熱気が満ちた会場の空気だった。
チラシによると、「明日のビジョンと今日のめし」、「強くて、やさしい国を目指して」」というキーワードで戦うとのことだ。またもともと縁のなかった土地だったが、この数年で多くの地元の人たちの信頼を得ていることを感じた。今回も厳しい選挙となるだろうが、「この苦しい期間、何ゆえにこの道を歩むのか、鋼のような決心もできました」という斎藤さんはいい戦いをするだろう。

一緒に参加した野田一夫先生と少し早めに会場を出て、赤坂でしゃぶしゃぶを食べながら、よもやま話。この日、草柳文恵さんの自殺のニュースが流れた。文恵さんと親しかった野田先生もショックだったようだ。JAL時代、ワシントン線の開設時に航空関係の学者や識者のツアーを当時広報課長だった私が企画し、一週間ほどの旅行をしたことがある。その時、草柳さんも参加され仲良くなった。性格のいい、誰からも好かれる、きれいな人だった。悲しい知らせである。ご冥福をお祈りします。