夜は品川の大学院:修士論文の相談。授業のテーマは「参院選公約」と「日本」。

夜は、品川の大学院。

修士論文で副査を担当している二人の論文指導。

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インサイト・コミュニケーションの6回目。以下、出席者の感想。

・今日の講義では、先週に引き続き参院選の各党「公約」の図解をおこないました。前回は、経済財政と社会保障をテーマにしたので、今回は暮らし/防災テーマをピックアップして図解しました。2つ目の図解は、梅棹忠夫氏の「日本文明77の鍵」(2005)から 77「情報」というパートを担当しました。今までの経験から、難しいテーマについても、手順を追って、臆することなく図解に取り掛かることができるようになりました。今後、講義が終わった後も図解を続けられるように、新たなツールとしてipadを導入したので、今後はipadを活用して図解を続けていきたいと思います。

今日は遅れての参加だったため、選挙のまとめができませんでした。自分でまとめてから日曜に選挙に行きたいと思います。ワークでは、「旅行」について図解しました。なぜ旅行が始まったのか、時代ごとにまとめ流れを把握することができました。幕府によって整備された交通網が、庶民の旅行に使われるようになり、観光地が生まれたという流れが見え、図解してまとめたことが理解できるようになったことを実感しました。ただ、自分のパターンが決まってきてしまったので、もっと引き出しを増やしてその内容に合った図解を書けるようにすることが、次の課題であると思っています。次回は一番最初の授業でやった自分の仕事についてもう一度書くということで、どれだけ成長したか振り返りがとても楽しみです。

本日は大幅な遅刻により、皆様の発表の途中に出席させていただきました。日本について図解を作成されていて、非常にわかりやすく発表されていました。個人的には自社のビジネスについて図解の要因になりえるもの、利害関係のあるものを考える時間を週末に実行しました。遅れて出席にもかかわらず、先生の最新の書籍「平成時代の366名言集」をじゃんけんで入手させて頂きました。ありがとうございました!

今日の授業に参加して、最初は4人だったので、ちょっと寂しかったです。授業の内容はまず前回やったの各党の公約という記事で、また外交について図解しました。わかったことは各党の主張が曖昧的で、狡いです。個人的にははっきりとした公明党気に入ります。それに、あやふや言ってること多くて、自分の判断にお任せすることも少なくないです。結局批判的な考え方を持ちながら、文章を読むことが大事だと思います。その後、「日本語」という文章を読まされて、それを図解していました。かなり時間かかって出来上がりました。これによって、日本語の起源がよくわかってきました。前には中国語だけ影響されて、それで形成したのと思っていましたけど、今はそうではなくて、色々な言語に影響を受けて、複雑な言語だとわかってきました。(留学生)

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京王線小田急線の二つが変電所の火災で止まってしまった。車も混んでいて通常20分のところ、1時間半近くかかって大学に到着。丸一日授業は休講となった。

ラウンジ:・久保田先生:献本。高野課長:学内情勢。

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南武線南多摩から立川に出て、中央線で荻窪。それから品川へ。

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「名言との対話」7月19日。橋本忍「原作の姿形なんてまったく要らない。欲しいのは生き血だけ。やるんだったら、そういうふうにやる」

橋本 忍(はしもと しのぶ、1918年4月18日 - 2018年7月19日)は、日本脚本家映画監督

父が小料理屋を経営するかたわら。芝居の興行主であり、その影響で、後にシナリヲを志すようになった。師事した伊丹万作から「原作ものをやってみろ」という最後の言葉に従って芥川龍之介『藪の中』を原作として書いたシナリオが、『羅生門』だ。1982年、ベネチア映画祭でグランプリを獲得する。初めて日本映画が世界に認められた。湯川秀樹ノーベル賞古橋廣之進の水泳世界選手権優勝と並ぶ、快挙であった。これにより橋本はプロのシナリオ作家となる。シナリオの第一人者となり、もっとも偉大な映画人の一人となった。

70本以上の映画脚本を書いた。自身が代表作と自認していたのは『真昼の決闘』『切腹』『砂の器』である。

末期癌患者、原水爆、冤罪と自白共用、BC級戦犯、占領下の女性、大学病院、終戦の実相、ハンセン病、官僚機構と個人の確執、など扱うテーマは広大だった。こういった映画で日本人の社会認識に深い影響を与えたのである。

今村昌平監督は映画の面白さは「シナリオ7分、キャスティング3分、演出1分」とした。黒沢明監督が発明した共同脚本という優れた仕組みで、『七人の侍』などの傑作が生まれた。村井淳志は、シナリオへの貢献度を「橋本7割、黒澤2割、小国1割」と判断している。橋本忍の貢献度は高い。黒澤明の評価が高いが、橋本がシナリオを書かなくなった時期以降の作品は『影武者』など駄作だとの評価もある。

フランキー堺主演の『私は貝になりたい』。『切腹』。大学医学部の内部を描いた『白い巨塔』。関係者だれもがはずれると予想したが大ヒットなった『日本の一番長い日』死の彷徨の『八甲田山』。ハンセン病を描いた『砂の器』、、、。こうやって並べてみると、そのほとんどを私も観ていることに気がついた。黒澤作品ではあるが、実は橋本忍のシナリオだったのである。

梅棹忠夫が『知的生産の技術』で紹介していた、カタカナタイプライターの愛用者だった。私も20代のころ使っていた。耳で聞いてわかる口語の文章を目指していた。「漢字が混ざるとイメージが固定される」という理由だった。

 橋本忍は100歳の長寿でもあり、昨年亡くなったときは話題になり、この人の名前を知った。故郷の庫県神崎郡市川町鶴居の町の文化センターの一角が橋本忍記念館になっている。

 柵の中に牛が一頭いる。毎日その牛を見る。「ここが急所だ!と思ったら、柵を開けて中へ入って、鈍器で一撃のもとに倒して、鋭利な刃物で喉を切って、頸動脈の血をバケツに入れて持って帰って、それで(脚本)をつくる」。小説と脚本はまったく違う。原作を読むのは一回だけで、一撃で「生き血」をもらうというやり方である。

脚本家・橋本忍の世界 (集英社新書)

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