日本ペンクラブの機関誌「P.E.N.]5月号:コロナと世界の動き。納得と合意。

日本ペンクラブの機関誌「P.E.N.]5月号が届いた。

  • 国際ペンの動き「コロナウイルスをめぐって」:イラン「新聞・週刊誌の発行と配布の停止」。インド「メディアに対して肯定的な情報のみを流すように圧力」・バーレーン「刑務所から釈放したが、人権活動家、ジャーナリストは含まれていない」。トルコ「囚人の解放に、反テロ法で投獄されているジャーナリストが含まれていない」。ロシア「ラジオジャーナリストを起訴」。中国「新疆ウイグル地区図書館で特定の図書を燃やす」「香港の出版人に対し10年の懲役刑」。ミャンマー「軍批判した詩人を起訴手続き」。メキシコ「言論人が銃撃され死亡」、、。(国際ペンホームページ。2019年11月ー2020年4月)。世界中で政府は弾圧を繰り返している!
  • 吉岡忍会長:「日本経済の底が浅いのではないか」「情報が隠されたときに社会はますます危機に陥る」「納得と合意の社会的基盤がつくれないまま今に至っている」「文学というのは長い間、危機の中にある人間の姿を描いてきました」「人間の防護壁を壊すものが現れたことは、、近代世界の人間観を変える」。「納得と合意」について、私の『合意術ー深堀る型問題解決のすすめ』(日経)を贈ろうか?

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「全集」のゲラの残りを処理。電話:松田、樋口、橘川。

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寝る前にヨガ2本。

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「名言との対話」5月26日。東龍太郎「東副知事・鈴木都政

東 龍太郎(あずま りょうたろう、1893年明治26年〉1月16日 - 1983年昭和58年〉5月26日)は、日本医学者東京都知事

学生時代はボート選手として活躍。1934年東大教授。1946年教授兼任で厚生省医務局長となり、医師国家試験の導入など医療制度の改革に当たる。その後、茨城大、東邦大の学長歴任

1959年、社会党推薦の有田八郎を破り東京都知事に当選して2期8年間在任。その間、1964年の東京五輪を目標に道路、地下鉄などの整備を進め、在任中の五輪を成功させた。都知事退任後は日本赤十字社長などを務めた。NHK大河ドラマ「いだてん」で、東龍太郎松重豊が演じた姿を覚えている。後にインタヴューで松重は東龍太郎という人物を「人間的に魅力がある」「愛すべき人」「本当に人柄がいい」と語っている。

スポーツ医学を専門とする医学者の東龍太郎は、日本オリンピック委員会会長、国際オリンピック委員会委員であったが、都知事になるにあたって、行政には疎遠であったため、内閣官房副長官であった鈴木俊一を副知事として迎え、実務をまかせている。

東の後、革新の美濃部都政が12年続いた後、鈴木俊一都知事選に立候補する。この時、東は次のように挨拶した。「私はオリンピック知事といわれ、また東副知事、鈴木都政といわれていたことを承知しています」といい、そして複雑多岐な都政の運営は鈴木のような卓抜した行政手腕と、広い視野の政治的見解の持ち主の補佐なくしては完うしえないことをよく承知していたといい、鈴木をおしている。誰に対しても分け隔てなく穏やかに接する人柄が、東龍太郎の持ち味だった。

東京オリンピック」の東龍太郎、「物価と福祉」の美濃部亮吉、「財政再建」の鈴木俊一の後は、「都市博中止の」青島幸男、「ディーゼル規制」の石原慎太郎猪瀬直樹舛添要一、そして「豊洲移転」の小池百合子と続く。3期以上当選した美濃部、鈴木、石原の共通点は、政策の特徴が鮮明であり、公約に対する執着があったというのが、『東京都知事列伝』の著者・青山 佾元副知事(石原時代)の分析だ。その時代の「東京の問題」を解決すると主張する知事を選ぶのがいいという。

2020年の都知事選がまじかに迫っている。近年、都民は知事選びに失敗している。新型コロナ禍で揺れる東京の次のテーマは、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代のニューノーマル(新しい生活様式)だろう。どんな候補が回答を見せてくれるだろうか。

東京都知事列伝  ―巨大自治体のトップは、何を創り、壊してきたのかー

東京都知事列伝 ―巨大自治体のトップは、何を創り、壊してきたのかー

  • 作者:青山 佾
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)