大村はま「新編・教えるということ」

大村はま「新編・教えるということ」(ちくま学芸文庫)を読了。
昨日頼んだ大村はま(1906年-2005年)関係の本が数冊届いたので、風呂に入りながらまず一冊読んだ。
国語科教師として生涯を貫き、数多くのユニークな実践指導を重ね、主宰した「大村国語教室」では、子供たちだけでなく、後輩の教師や研究者、そして親にも貴重な刺激を与え続けた教育者の講演録。

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

教師のあり方についての言葉がいい。つい忘れそうになる仕事の本道を思い起こさせてくれる。

  • 最高の自分でなければならない。研究し、勉強の苦しみと喜びを日々感じ、自分を伸ばしたいという希望があふれていること。是が教師の資格。
  • ほんとうはエリザベス・サンダーす・ホームの沢田美喜さんのような仕事をしたかった。
  • 自分の本職たる「教える」ことがすぐれた技術、特殊技術になっていなければならない。
  • 見方を深くするというためには、教師自身が身を挺した実物をみせなければならない。
  • ぬかるみで苦労している車にちょっと指で触れるとすとぬかるみからぬけてからからと車がすすんでいく。これが一級の教師。
  • 次の社会への希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを生き切る人をつくる。
  • ひとりひとりが自分の成長を実感しながら、内からの励ましに力づけられながら、それぞれが学習という生活を営む、そういう状態。すべての生徒がそれぞれ成長しているという実感、快感。

作文教育。大村はまの作文教育は、私の図解教育と同じ思想だった。

  • 段落。中心。つながり。自分の発見。自ら生み出したもの。区分け。関連を考える。構成力。関係、順序。
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「名言の暦」

命日

  • 上杉鷹山:なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり。
  • 高村光太郎:僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。
  • 戸田城聖:人の信用を得る根本は、約束を守ることである。
  • 越後正一:名を成すのは常に困窮のときであり、事の破るるの多くは得意のときである。

誕生

  • アンデルセン:旅は私にとって、精神の若返りの泉だ。
  • 熊谷守一
    • 自分を生かす自然な絵を描けばいい。下品な人は下品な絵、ばかな人はばかな絵、下手な人は下手な絵を描きなさい。結局、絵などは、自分を出して生かすしかないのだと思います。
    • たとえ乞食になっても絵かきになろう。
  • クライスラー:成功の本当の秘訣は熱心さである。
  • 岡本綾子:プロの場合、ボールを打つ技術に差はない。結局はコースマネージメントの差が勝敗を左右する。

150402

今日は多くの教職員たちとコミュニケーションができて物事が進んだ。

  • 安田学部長から電話:組織運営についての意見交換。
  • 中村そのこ国際交流委員長:奨学金審査についての意見を聞く。
  • 金先生:教務関係について意見調整。
  • 宮地事務局長:戦略会議について説明。他学部・大学院の運営委員会ヘのオブザーバー参加について説明。
  • 高野学長室課長:スケジュール。
  • 業者変更した学食を高野課長と一緒に味見。私はB定食を試す。
  • 小林入試委員長:入試業務の割り振りについての意見調整。インターゼミへの参加について調整し今年度は見送りに。初回の17日の戦略会議のテーマは入試という通知。
  • 増田先生:審査関係の情報。
  • 学長室杉本さん:入学式父母対象の配布資料の確認。
  • 新入生オリエンテーションを覗く:金子先生のキレのいい説明。
  • 台湾師範大学の留学から戻ったゼミのS君。成績表を見せて貰ったらほぼ全部「優」を取っているのに感心。伸びてる。
  • バートル先生:中国の蔡さんと会う来週の日程調整。
  • 栢原先生:インターゼミに参加。
  • 森嶋入試課長:激励と大学院について。
  • 川手総務課長:入学式の日の辞令交付。
  • 飯田先生:読書メーターの活用による読書のすすめプロジェクト。図書館での読書会の開催。
  • 帰る途中でロシア留学生(モンゴル人)とばったり会う。プーチン政権の様子を聴く。