小椋佳が作詞作曲の学歌「風上の息吹」が心に沁みた卒業式

平成18年度の「卒業証書・学位授与式」が行われた。今年度で創立10周年になるから、学部卒業は7回目、大学院卒業生は5回目になる。今年の卒業生は294名。


馬渡学長からは、「大学は人間形成と人間関係形成の場」「他者の利益を図ることで自らの利益を図ること、社会に貢献することで自らの経済的・文化的に豊かになることをを目指すべきである」、また今期の就職率は事業構想学部は史上最高だった第一期生を上回ったことも報告された。


村井知事からは、自らが自衛隊パイロットだった経験から「遠方目標を定めることの大切さ」と松下政経塾出身ということで師である松下幸之助の言葉「自分の素質と才能を発揮していくことが人生の妙味である」などの言葉が卒業生に贈られた。


7回目の卒業式ということで、和やかで落ち着いていた雰囲気だった。総代となった数人の学生たちが学長から渡された卒業証書を高く掲げたり、握りこぶしをしてみせたりして笑いを誘っていた。


部局長の一人として壇上で式典に参加したが、今回から全員で歌った学歌に強い印象を受けた。この学歌は小椋佳が作詞・作曲したものである。この歌は宮城大学の建学の理想を十分に咀嚼した上で詩にしたものだということがよくわかり、今さらながら感銘を受けた。

小椋佳さんは開学当時(野田一夫学長時代)に何度か宮城大学を訪問されて講義をしていただいたこともあり、夫妻に学内を案内したことも想い出した。



風上の息吹


1・匂い立つ 宮城の緑 その森影に

  爽やかな 新しい風 今 湧き上がる

  青春の 悩み 戸惑い 憤り 力に変えて

  青春の 祈り 憧れ 夢のかぎりを

  時代の空に 伝えよう

  風上に立ち 創造の息吹 熱く抱えて


  約束しよう この風に 包まれる 人々が

  躊躇わず 微笑めを 浮かべるだろうと

  心から 悦びを 感じるだろうと


2.築き行く 宮城の歴史 その 先端に

  直向きな 新しい風 今 舞い上がる

  青春の 蒼さ 危うさ 頼りなさ 愛しみながら

  青春の 清さ 気高さ 愛のかぎりを

  時代の空に 吹き込もう

  風上に立ち 理想の息吹 熱く抱えて

  

  約束しよう この風に 包まれる 人々が

  躊躇わず 微笑みを 浮かべるだろうと

  心から 悦びを 感じるだろうと



その後、大学院・学部での卒業証書を渡す会合を終えて、ゼミ生と写真を撮ったりした後、

仙台ロイヤルパークホテルでの謝恩会と続いて一日を終えた。