最後の大崎市行政改革推進委員会を開催

大崎市行政改革推進委員会の本年度最後の委員会が開催された。
この委員会は18年度に6回、19年度に6回で合計12回だから割合頻繁に開催した委員会である。ほぼ毎回、伊藤康志市長や二人の副市長も出席し議論の行方を聴いていて、幹部が熱心な委員会だった。

この2年間で行革の考え方(行革とは仕事のやり方の変革である)、3つの方針(市民ニーズの把握・事務事業にプライオリティをつける・組織内外のコミュニケーションを良くする)、そしてあらゆる施策を全体像の中に適切に位置づけ常に全体と部分の関係を意識しながら取り組むという手法、などが完成した。すでに実行の段階に入ってもいるが成果も数字でも見えてきた。来年度からは本格的な実行の段階に入り、大崎市の行革は正念場を迎える。

今回は庁内の若い職員10数名が取り組んだ市民ニーズの把握のための定性分析のトライアル報告があった。このやり方でやっていくことで行政施策がゆるぎないものになると同時に、感度の高い人材育成にもつながっていくだろう。

会議室の窓から「負けるな。うそをいうな。弱いものをいじめるな」と書かれた小学校の垂れ幕が見える。これこそ大崎市の行革の精神だと話題になった。

各委員がこの2年間を振り返っての感想や要望を話した後、最後に私が総括した。
「委員が指摘したキーワード(行政用語、市民への説明、協働、情報、、、)はすべてコミュニケーションの問題指摘だ。マネジメントの本質はコミュニケーション活動にあること、そしてマネジメントの役割は成果を出すこと、そのために問題解決に取り組むべきこと」などでまとめてみた。

最後の委員会になってようやく薄い資料、図解を駆使した内容になった。これも「仕事のやり方の変革」の成果だ。

終了後は懇親会を開催した。
2年前に大崎市の副市長らが行革委員会の会長への就任依頼に研究室に見えたとき、
「なぜ私なんですか?」と「本気でやるつもりですか?」という二つの問いを発したことを挨拶で紹介されて思い出した。当時は行政のアリバイづくりに時間と労力を割く余裕はないので、私個人にこだわってくれるところ、真剣にやろうとするところとだけ付き合いたいと思った。

大崎市側の市長、副市長、総務部長、市民協働部長、行革関係者、そして委員たちと交流。
農業審議会以来親しくなった柏倉総務部長に車で自宅まで送ってもらい、いろいろ話をしながら帰る。

大崎市にはぜひ成功してもらいたい。