国際情報誌「フォーサイト」は1990年創刊だから20周年。その20年で紙雑誌としての寿命を終えるが、今日届いた最新号で「これからの20年」という特集を組んでいる。その中に「次の20年の20人」という記事がある。2010年から2030年にかけて活躍を期待される世界中の人物を挙げて、その人物像を語っている。
最年長は、1950年の郭台銘(60才)、1952年のプーチン(58才)あたり。最も若いのは、1976年生れのラマ・ヤド。日本人は40代と50代。二人の日本人を含むこれら20人を注目したい。「ウェブ版フォーサイト」は夏にスタートする。(http://www.for-s.com)
- ナイジェリア「ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ」(1954年生れ)−世界銀行専務理事
- リビア「サイフ・アル・イズラム・アル・カダフィ」(1972年)−カダフィ国際事前基金総裁(カダフィ大佐の次男)
- アラブ首長国連邦「シェイク・マンスー・ル・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン」(1970年)−副首相兼大統領官房相(アブダビの首長家「ナヒヤーン家」王子)
- イラン「ハッサン・ホメイニ」(1972年)−イスラム法学者(イラン革命の指導者ホメイニ師の孫)
- 英国「デイビッド・ミリバンド」(1965年)−外相
- フランス「ラマ・ヤド」(1976年)−スポーツ相
- ノルウェー「トーマス・ホーグ」(1966年)−アーツ・アランアンス・メディアCEO
- リシア「ウラジミール・プーチン」(1952年)−首相
- 米国「ポール・ライアン」(1970年)−下院議員(共和党)
- ベネズエラ「ウゴ・チャベス」(1954年)−大統領
- インド「ラフル・ガンジー」(1970年)−国民議会派幹事長(ラジブ・ガンジーの長男、インディラ・ガンジーの孫、ネルーの曾孫)
- パキスタン「ハムザ・シャバーズ・シャリフ」(1975年)−下院議員(伯父はシャリフ元首相)
- インドネシア「アニス・バウウェダン」(1969年)−パラマディナ大学学長
- タイ「ウィーラチャ・イ・ウィメラタクーン」(1967年)−首相大臣
- 中国「胡春華」(1963年)−内モンゴル自治区党委員会書記
- 中国「馬雲」(1964年)−アリババCEO
- 台湾「郭台銘」(1950年)−鴻海精密工業董事長
- 韓国「李在よう」(1968年)−スムスン電子副社長(サムソン・グループ創業者の孫)
- 日本「とち迫篤昌」(1953年)−マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション社長兼CEO
東京三菱銀行ワシントン事務所長を辞し、2003年に起業。金融の仕組みを使って貧困を解決する。中南米から米国に移住した移民に、送金・決済口座を提供。ネットワークに滞留する資金を移民への小口融資に使う。送金網は100ヶ国。「貧困層のための金融」。
- 日本「伊藤穣一」(1966年)−クリエイティブ・コモンズCEO
起業家にして投資家。ビジネスと非営利活動を並行。ドバイ、米国、日本が主な活動拠点。時代の先端をいくネット企業に投資。共有・公開を促す新しい著作権の形を普及させる米コリエイティブ・コモンズCEO。世界的な産官学政芸の人脈。http://joi.ito.com/jp/