「知研フォーラム」341号が届く。
内容はかなり充実している。
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15時:グランドパレスで長島さんと懇談。
15時半:学長に長島さんを紹介。
16時:インターゼミ。
学長講話
・日比谷の松本楼。孫文、梅屋庄吉、商震将軍、安田震一。1943年11月のカイロ会談で戦後アジアをどうするかを議論。蒋介石「台湾は中国の一部」「沖縄は米中の共同管理。国際機関の信託統治」(アメリカが沖縄をベースキャンプにしたいという意向に配慮)。商震は1945年8月15日には国民党政府代表でワシントンに滞在。その後、GHQで中国代表。1949年の毛沢東の中国になる、日本に残り、安田秘書と結婚。
・「1968年」。「カネと女」のトランプは大統領。映画『7月4日に生まれて』の主役は傷病兵とになり、故郷でも軽蔑される。そのコントラスト。1968年の日本で自分は何をしていたのか。自分に引きつけてみる力。
・8月10日『ジェロントロジー宣言』(NHK新書)。100年人生をどう生きるか。
・ライブヴューイング。アミューズの大里会長(沢田研二、キャンディーズ。サザン、福山、パフューム)はエンタメ分野でブレイクスルー。NYCのエグザイル、シンガポールのパフューム。サザン40周年ではNHKホール5000人、全国の200の会場に配信、10万人、3500円で3.5億円。社会科学分野でに導入できるか。コンテンツビジネス。
17時:蕎麦屋で長島さんと懇親
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「名言との対話(平成命日編」7月21日。渥美俊一「経営は科学。数字を入れて話しなさい」
渥美 俊一(あつみ しゅんいち、1926年8月21日 - 2010年7月21日)は、日本の経営コンサルタント。
読売新聞社の経営技術担当記者を経てチェーンストア経営研究団体ペガサスクラブを設立。スーパーマーケットの創成期にアメリカのチェーンストア理論を導入し多くの経営者を牽引した。ダイエーの中内功、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊、イオンの岡田卓也、マイカルの西端行雄・岡本常男、ヨークベニマルの大高善兵衛、ユニーの西川俊男、イズミヤの和田満治が教え子である。こうやって並べてみると、日常生活を豊かにする企業が多く、渥美の弟子たちが私たちの人生を彩ってくれたとの実感を持つ。渥美にはずいぶんと世話になっているわけだ。
「お値段以上」のニトリの似鳥社長は、34歳でペガサスクラブに入り、渥美に学んでいる。「3年100店舗、1000億円」と苦し紛れに目標を出したら「目標は額に入れて、みんなの前に飾れ」と言われる。そのとおりにしたら自分も本気になって、達成してしまった。渋谷にできた渥美俊一記念館は、似鳥昭雄が、「日本経済に貢献した渥美先生は、もっと評価されるべきだ」と、2015年に渥美の代官山の自宅を購入し、記念館にしたものだ。渥美の恩師・川崎進一の「恐竜になるな。しっぽをねずみに喰われているのに気づくのに一週間かかる。だから絶滅した」が飾られている。師にも師がいる。その連続が歴史の進歩なのだろう。
「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」
渥美俊一がつくったペガサスクラブは、1969年には1,000社を超えている。現在430社が会員で、小売業では23兆円以上(国内占有率22%)、フードサービス暁では2兆円以上(7%)の売上げだ。この数字を見るだけでも渥美の影響力は途方もなく大きいことがわかる。どんな形態の組織においても、マネジメントの任にあたる者は、数字を入れた裏付けのある話を心がけたい。