「大いなる多摩学会」--理事会・総会・研究プロジェクト発表会・懇親会

府中市の市民活動センター「プラッツ」6階で、「大いなる多摩学会」の理事会、総会、研究プロジェクト発表会、そして懇親会を開催。テーマ「大都市郊外型高齢化に立ち向かうジェロントロジー高齢化社会工学)の可能性」。

私は、理事会での冒頭の挨拶と総会での開会挨拶、そして総会の議長の役目。

総会で10分ほどの挨拶「研究ブランディング事業。大都市郊外型高齢化に立ち向かう実践的研究。ジエロントロジー高齢化社会工学。高齢者の社会参画。大いなる多摩学会の方向が決まった。学会はこれからが本番。人生100年時代。経済的肉体的リスクからライフワークが完成するチャンス。定年後40年ではなく、キャリア3期・人生6期の考え方・上流階級は長生きだった。近年の寿命の長さは庶民が食事と医療に恵まれて健康長寿になったのだ。すでに人生100年時代のモデルは明治時代以降存在する。彼らは「遅咲き」。8月に寺島「ジェロントロジー宣言」と久恒「100年人生の生き方死に方」を出版。アタマとココロ。秋以降に大きなシンポジウムを考えたい」。

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 ・総会:2017年度事業報告・決算。2018年度事業計画。予算。

・研究プロジェクト報告:

・・健康まちづくり産業プロジェクト(松本先生):健康は主観的なもの。若者が不安。動機付けと継続支援。中小企業の健康経営。

・・健康まちづくり産業プロジェクト(ファンケル):多摩市・多摩大の教職員54名で実験。腸活。健幸フェス。

・・ビッグデータプロジェクト(佐藤先生):多摩ニュータウンの買い物行動。

・・湘南インバウンドプロジェクト:インバウンド。アイラブ湘南PJCT。

・・創業支援プラットフォームプロジェクト:wework。

・テーマセッション

・・研究ブランディング事業の概要(小林先生):中心性と辺境生。グローバル人材の定住。心の健康。社会参画。

・・キーノートスピーチ「人生100年時代の生き方」(アジア教育友好協会谷川洋理事長):「熟年世代よ!食い逃げするな、死ぬまで働け」。60歳から13年でアジアに272校の学校建設。建設中15校。5年間で300校を。3階建ての事業構想:学校建設・住民参加・国際交流。学校建設の3本柱:パッション(情熱)・アクション(行動)・ドネイション(寄付)。住民参加の3効果:コスト・意識・技術移転。交際交流3つの効果:友情・抑止力と見守り力・気づき学習(日本のこどもとの交流)。現場主義:14年間で海外出張77回・862日、ノート64冊、メモノート5冊、日記15冊。出前授業683回。ずべて民間資金。一村一教師養成プロジェクト。運動会・トイレ清掃など日本文化の輸出。産休先生制度。熱血先生100人プロジェクト。AEFA里山塾。ジジババ応援隊で孫と行くアジア。ワンコインスクール。、、、。

・関連研究・プロジェクトの紹介

・・日野市(田中):勤労体験。副業解禁。サテライトオフィス。生活課題産業化。リビングラボ。

・・現代文化研究所(佐次清):トヨタの研究所。ウルマを通じた地域づくり。所有から活用へ。担い手は誰か。自分ごと。継続。福祉と公共の狭間。NPOタクシー。客貨混載。ダウンサイジング。自家用車のパブリック化。タクシーの公共化。ドアドアのニーズ。ラストワンマイルが重要。自動車の情報サービス化。移動のニーズを発掘し解決。情報と空間の結びつき。

・・多摩大(久保田):アクティブシニアの調査。

・フリーディスカッション:学校建設!

終了後、懇親会。現代文化研究所、リレー講座参加者、学会事務局メンバーらと歓談。

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帰宅後、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」という1時間番組で多摩大社会人大学院生のドキュメントをみる。38歳、47歳、51歳の3人の内面を追う番組。いい作品に仕上がっている。

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「名言との対話」7月22日。草柳太蔵「一日に本を27ページ読みなさい。専門書、教養書、頭が疲れたときに読む本。毎日9ページずつ読めば1年で約1万ページになる」

草柳 大蔵(くさやなぎ だいぞう、1924年大正13年)7月18日 - 2002年平成14年)7月22日)は日本の評論家ノンフィクション作家ジャーナリスト。

編集者、記者として仕事をしながら、「大宅壮一東京マスコミ塾」に学び、1952年(昭和27年)から大宅壮一の助手としてに2年間師事する。週刊誌等のライター、アンカーを経て、1962年から、署名で仕事を始め、人物、芸術、世相などの評論活動を行う。現在の日本はいかにして形づくられたのか、が問題意識だった。

主な著作は『現代王国論』(文藝春秋読者賞)、『実録 満鉄調査部』(上・下)、『官僚王国論』、『ものを見る眼・仕事をする眼』、『内務省対占領軍』、『日本解体』、『昭和天皇と秋刀魚』、『池田大作論』ほか多数。

私は大蔵の娘でタレントの草柳文恵さんとは、広報を担当していたビジネスマン時代に親しくしていた。JALのワシントン線の開設時には、担当課長として航空関係の識者のプレスツアーを企画したが、その時、紅一点の文恵さんが一緒だった。この人は質問魔で、油断しているとこちらが丸裸にされるようなところがあるやり手だった。

草柳は何事も生きているうちは勉強という意味の「生涯一書生」という言葉を野村克也に贈った。それが野村の名言「生涯一捕手」になった。また、「いい仕事は必ず誰かが見ていてくれる」とアドバイスされ、心に深く染み込んだと後に野村が述懐している。

草柳大蔵の自宅は熱海にあった縁で、静岡県立図書館に「草柳太蔵コーナー」がある。

戦後を代表するジャーナリストの一人。となった草柳は、「本のある部屋を持て」、「枕頭の書を持て」、そして「知的スタミナを蓄えよ」と絶筆『日本人への遺言』で語っている。自分の書斎を確保し、専門・教養・娯楽の3種類の本を毎日継続して読み続けて、知的スタミナを蓄えることを勧めている。それがいい仕事につながっていく。この習慣を自分にも課していたこと思わせるリアリティのある葉だ。一人一人の人間が持ち場持ち場で積み上げていく仕事の豊かさがが文化や歴史をつくっていく。その一人になろう。 

絶筆 日本人への遺言

絶筆 日本人への遺言