本日発売の『女性セブン』ーー『人生は「遅咲き」がちょうどいい』

本日発売の『女性セブン』(小学館)5月27日号に『人生は「遅咲き」がちょうどいい』という企画にインタビューが掲載されました。駅の売店に売っていました。この雑誌は女性誌ではメジャーなんですね。

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以下、「遅咲き」として紹介されている人たち。

 森光子(女優)。赤木春恵(女優)。吉丸美枝子(ビューティライフプロデューサー)。山本博(アーチェリー選手)。片岡球子(画家。103歳)。吉田鋼太郎(俳優)。吉田羊(俳優)。遠藤憲一(俳優)。江口のり子(女優)。鴨長明文人)。葛飾北斎(画家)。与謝蕪村俳人)。松本清張(小説家)。宮脇俊三(作家)。カーネル・サンダーズ(実業家。ケンタッキーフライドチキン)。ヴェラ・ウォン(デザイナー)。アンナ・メアリー・ロバートソン(画家。101歳)

いい機会なので「女性セブン」をくまなく読んでみました。小室圭。東山紀之。嵐。羽生結弦福原愛佐野史郎。お墓。生保。館ひろし五味太郎山田詠美。夏井いつき。佐藤愛子。無敵ウィルス。ワクチン。ダイエット。おかえりモネ。かかりつけ医。PB冷凍食品。薬と食べ物の組み合わせ。、、、守備範囲の広さに驚きました。総合雑誌です。

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 昼食は橘川さんとモモちゃんと京王永山で。出版社。子ども塾。新しい老後。、、、、、。

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・U社の企画:進行中。

・岡山の伊藤さんに説明。

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「名言との対話」5月7日。小泉清子「凍りつく道歩みつつ創意湧く」

小泉 清子(こいずみ きよこ、1918年5月7日 - 2019年2月17日)は、日本実業家で、きもの研究家。100歳のセンテナリアン。

 東京生まれ。4年間一緒に暮らした夫を戦争で亡くし、二人の子供を育てるため上野広小路松坂屋の前に小さな呉服店「鈴乃屋」を創業する。「鈴乃屋」という名前は父の姓の鈴木と母の名前の乃婦からとった。花柳界でのきものや芝居におけるきものを観察したり、男社会の差別や邪魔を乗り越えて、その店を日本有数の全国チェーンに成長させ、女性企業家の先駆けと言われた。

NHK大河ドラマの「衣裳考証」を担当した。NHK「人・物・録」の映像では次のように紹介されている。

「全国チェーンの呉服店を切り盛りするかたわら、着物文化の素晴らしさをテレビを通して伝えようと大河ドラマの衣装考証を長年続けてきた。「独眼竜正宗」の黄金の胴服や「功名が辻」のパッチワークの打ち掛けなど、史実を踏まえながらも自由な発想で制作し、時に大きな話題を集めた。「山河燃ゆ」以来33作32年にわたって大河ドラマを支えてきた。着物一筋に生きた100年の生涯だった」。

社内報に毎月67回、5年半にわたって連載した文章をまとめた自伝『夢我夢中ーきもの一筋チャレンジ人生』(NHK出版)を楽しく読んだ。2003年に出たこの本では、1984年から20年にわたり大河ドラマの衣裳考証をしたとある。当時は85歳だった。「山河燃ゆ」から平安朝から現代までの日本の歴史に沿った衣裳を制作したのだ。「春の怒涛」「炎立と」「琉球の嵐」「八代将軍吉宗」「「いのち」「利家とまつ」「独眼竜政宗」「春日局」「武田信玄」「毛利元就」、、。それから12年、97歳までやりつづけたというわけだ。

推薦文を書いた脚本家で「おしん」の橋田寿賀子によれば、小泉清子の生涯は「おしん以上にドラマティック」で、ひどい思いは「おしん」以上だとみている。

呉服は元来男の仕事だったが、「女の身体にまとう着物の職業こそ、女の心理を一番知っている女性の仕事ではないか」と反発している。そして美しいものはどの国に人々をも魅了することがわかり、生涯を投じても悔いはないと決心を固めていく。鈴乃屋は「伝統・中庸・革新」をテーマとし、つみき運動「きものをつくる・みせる・きせる」を展開していく。

その過程できものとは相性がいい書道、茶道、俳句などをたしなむようになっている。一方で、小泉は熱心に勉強していく。商工会議所の経営専門学院で学び、慶應ハーバードビジネススクールで学び、そして渥美俊一のペガサスクラブで最新のマネジメントを身に着けていく。そしてセイコきもの文化財団を創設し、きもの美術館の夢を追う。

「きもの一筋チャレンジ人生」であるが、NHK大河ドラマの「衣裳考証」はライフワークになっている。伝統を守りながら、新しい夢を盛り込んでいく仕事を、私たちも楽しんだことになる。

きものの柄は 「花鳥山水」の模様が本流だ。きもののいのちは、色彩と素材の調和である。きものの調和の美は世界のどの衣裳よりも優れている。そのきものでもっとも大切なことは着心地である。問屋を通さずに生産者に直接発注し、コミュニケーションをとりながら着心地に改良を加えていく新しいモデルは、女性たちからの圧倒的な支持があった。

女性企業家のさきがけとして一筋に邁進した小泉清子は「ビジネスは三寒四温ままならず」と詠んでいる。山あり谷ありの日々を連想させる。「平たんな道を歩いていたのでは アイデアは出ない」とし、詠んだ「凍りつく道歩みつつ創意湧く」は、仕事の面白さを語って余りある。

 小泉清子の100年にわたる壮大な、そして直線的な生涯は、「女のくせに」への反発から始まり、「女だから」へと天職へ向かう。天命を意識した生涯だったといえるだろう。