NHKクローズアップ現代「中津市民病院」、民放「日本のシンドラー杉原千畝物語」

クローズアップ現代」は、地域医療がテーマだった。郷里の中津市民病院の取り組みを紹介していた。赤字の国立病院が2億円の黒字の市民病院に生まれ変わったという物語を中心に番組が展開していく。市民病院はいくつかの部門を廃止し身軽になる。民間の医師は市民病院の施設を使って手術ができるようになる。結果として患者と行政、民間の三者にメリットがある。

審議会の委員長は高校で2級上だった弁護士の山本洋一郎さん、市民病院の意義を説く市会議員は同級生の須賀留美子さん、いくつか名前の憶えのある医院も出てきた。またスタジオで解説する東大の黒川客員教授は先日講演を聞いた方だった。郷里の人たちも頑張っている。


民放の終戦60周年ドラマスペシャル「日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ・世界が涙した愛と感動のストーリー大戦下のヨーロッパで6000人ものユダヤ人を救った日本人がいた」は2時間の大型番組だった。第二次大戦の前後、外務省職員の杉原は当時リトアニア勤務。ドイツのユダヤ人虐殺が始まった頃、本省の反対を無視して2139枚のビザをユダヤ人に発行する。国外退去の寸前まで駅頭で書き続ける。終戦後、杉原はこのため解雇される。20年後にイスラエル大使館から、助けたユダヤ人の連絡が入る。1985年にはイスラエル政府から正式の感謝が伝えられる。そして1986年に死去。日本政府は生誕100年にあたって2000年にようやく名誉回復の措置をとる。当時の外相は河野洋平である。外務省の外交資料館には杉原の顕彰プレートが設置された。

インターネットで調べてみると、岐阜県八百津町に記念館があった。今週末の愛知県での講演の帰りに寄ってみようか。