宮城大学卒業生でつくっている株式会社デュナミスからWebインタビュを受けた。以下その記事。
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デュナミスとの出会いを教えてください
私は宮城大学の開学と同時に、初めて現在の大学教授の職に就いたのですが、その中でも印象深いプロジェクトが、デュナミスとの出会いになっています。
現在の「ベガルタ仙台」であるサッカーチーム「ブランメル仙台」の幹部の方から、「ブランメル仙台」をJ1に昇格させるお手伝いをしてくれないか、という話をいただきました。私が宮城大に来て少ししてからのことです。話を進めていくうちにプロジェクトに学生の意見や力を取り入れながらやっていこうとなり、講義の際に学生に呼びかけたのです。この呼びかけに応じたのが、一期生であり、後にサークルデュナミスを立ち上げることになる力丸君でした。力丸君を中心に産学連携という趣旨に賛同してくれた有志の学生が集まり、サークルデュナミスになったのは、以前に力丸君が話していたとおりです(※月刊デュナミスWEBマガジン8月号参照)。
私はサークルデュナミスの顧問として彼らとその後も様々なプロジェクトを行ないましたが、私にとってこのプロジェクトは学生や地域の人々と連携して行ったはじめての事例として、非常に思い出深いプロジェクトになっています。力丸君を中心に、渡辺君など力のある人材が結集したことはとても大きいですね。最初の一期生や二期生というのは、教えたというより仲間という感じなんです。ルールも仕組みも何もない状態の宮城大学に飛び込み、一緒に大学を作ってきた仲間。その仲間が現在中心となっているのがデュナミス。私にとっても大変幸せな出会いだったと思います。
現在、デュナミスとはどのような関係ですか?
経営や仕事上の相談に乗ったり、一緒にプロジェクトを行ったりしています。例えばシンクタンクや各自治体から相談を受けた際に、自分一人の意見だけではなくデュナミスのメンバーと一緒に考え、より良い結果を出そうと共にやってきました。その中で様々なノウハウを教えたり、一緒に開発したりと、お互いに欠かせない関係になっていると思いますね。
デュナミスは私のゼミ出身であったり、学生時代に様々に私と関わっていたメンバーが中心になっていますので、気心が知れた仲です。いずれみんなが年を取って、君付けで呼べない時代が来るかもしれませんが、今のような良いパートナーシップは続けていきたいと思っています。「一馬君ももう60歳になったか!」なんて言ってるかもしれませんね(笑)。そんな中でメンバーの皆さんに言いたいことは、「自分の健康を大事にして」ということ。個人の健康は会社の健康に繋がりますから、個人個人できちんと健康管理をしてください。近年忙しくなって働いてばかりいるようだけど、私より先に倒れる人なんて出ないようにしてくださいね。ちなみに私がプレゼントした万歩計、ちゃんと使っていますか?
先生にとってのデュナミスとはどんな存在でしょうか?
先ほども申しましたが、開学してからの宮城大学で一緒に学校を作ってきたメンバーがデュナミスにはたくさんいますので、宮城大学の理念を非常に濃く引き継いだグループであると、私は考えています。その中で私も一緒になって成長してきた仲間です。
私が今までやってきた中でも思い入れのあるプロジェクトの一つに、ある地元自治体のまちづくり計画があります。21世紀のまちづくりをテーマに地元の人と一緒に考えたのですが、そのときのプロジェクトで得た経験やノウハウ今も連綿と積み重なって続いているのです。その過程には必ずと言っていいほど、学生の頃のデュナミスメンバーが関わってくれていました。そういう意味でも、私のノウハウはデュナミスにしっかりと受け継がれていると思います。地域の問題や課題に関しては、かなりの量のプロジェクトを一緒にやってきましたので、ぜひそのノウハウを生かして地域だけではなく全国規模で事業展開をしていって欲しいですね。
デュナミスを一言で表すとなんでしょうか
一言で…といいますか、まず言いたいことは「社名を変えて欲しい」ということなんですが…(笑)。“デュナミス”という名前も大変素晴らしいと思っていますが、“デュミナス”と間違えられやすいんですよね。もちろん無理な話とは分かっていますよ(笑)。
デュナミスは力や元気のある若者が集まる場所だと思います。そのような若者がいるということは、日本の将来にとっても、大変有益なことではないでしょうか。このような人たちが全国あちこちにいればいいなぁ、どんどん日本が元気になると思います。自分にとってもそうですが、宮城大学や地域にとってもデュナミスが生き生きと活動していることは「元気の素」です。そんな、関わった人みんなが元気になれる「元気の素」にデュナミスの存在がなっているんだと思います。調味料のように、みんなに元気を振りかけていく「元気の素」であり続けて欲しいですね。
今後のデュナミスに期待することは何ですか?
高野槙という木をご存知でしょうか? 先日お生まれになった悠仁親王のお印の木です。この木は日本固有の常緑樹で高さが40mあり、太さが1.5mもある大きな木ということから、「大きくまっすぐ育って欲しい」という願いをこめてお印に選ばれたそうです。そこで私からの提案なのですが、デュナミスも今後この高野槙を会社の木にしたらどうでしょうか
いつまでも若く元気に、という意味でも常緑樹は最適ですし、「大きくまっすぐ育って欲しい」という願いは私がデュナミスに対して抱いているものでもあります。
しかし、実は一つだけこの木にも短所があるのです。それは成長が遅いこと。成長が遅い分、年輪の幅は小さいそうです。ですがそれは決して短所だけではありません。年輪の幅が小さいので、肌理の細かい緻密な作りをしています。そのため耐水性もあり固く育つそうです。この部分、まさにデュナミスにぴったりだと思いませんか?高スピードで成長してボキッと簡単に折れてしまうような、ベンチャー企業が最近は多いようですが、デュナミスはゆっくりとしたスピードでも基礎を緻密に積み上げて、しっかりと固く育つ高野槙のような会社ではないでしょうか。
それに「ひさひと(親王)」と「ひさつね」って、ちょっと似てるでしょう?(笑)二文字だけですけど。株式会社化一周年のときに親王も生まれたことですし、ぜひ、高野槙を会社の木にしてくださいね!私からの提案です。いいと思うんだけどなぁ。
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写真を含めた全文は下記参照。
http://www.dunamis.jp/03-sinka/web-magazin200609/yukari.htm