シンセサイザーの富田勲先生と新橋の酒亭「菊姫」で共通の友人3人と菊姫を堪能する。
菊姫は加賀金沢の酒蔵で私たち日本酒愛好グループの間ではもっとも評価が高い酒蔵である。特に大吟醸は絶品でこの酒を一口飲むと世界が一変し、幽玄の境地に入る感じが毎回する。
富田勲先生は、ＮＨＫの新日本紀行や大河ドラマ、ドナウ川など世界各地で行うサウンドクラウド、金閣寺などの名刹で行う音舞台、「武士の一分」など藤沢周平の映画作品などの音楽で有名な方だ。
富田先生とは15年くらいのお付き合いになるが、仕事の関係ではなく、日本酒がご縁のきっかけであり、酒友（しゅゆう）とでも表現するほかはない。年に1−2度お会いして心ゆくまで各地の名酒を堪能してきた。先生の企画・出演したブッポーソーをめぐるNHK番組の情報の件で先日来メールでやり取りをしているうちに、飲むことになった。ここ２週間ほどハワイのマウイ島にいらしたそうで、「月夜に出る虹」という珍しい話もうかがった。
富田先生は悠揚迫らぬ暖かい人柄で、わたしは先生の大のファンである。
来月には秩父の蕎麦屋「こいけ」でいくつかの名酒と素晴らしい蕎麦を堪能する会があり、富田先生を中心に20人ほどの仲間と出かけることになっている。
