百草園(もぐさえん)
薄紫のミツバツツジの色の美しさにおもわず声をあげた。写真はミツバツツジ。
ウメはバラ科サクラ属だったのは意外だった。
この百草園では早稲田在学中の若山牧水が恋人の園田小枝子と訪れて歌を詠んでいる。
小鳥よりさらに身かろくうつくしくかなしく春の木の間ゆく君
まるで情景が目に浮かぶようなほほえましい歌である。
歌碑に刻んでいる歌。
積みてはすて摘みてはすてし野のはなの我等があとにとほく続きぬ
拾ひたるうす赤き梅の実に木の間ゆきつつ歯をあてにけり
芭蕉の句碑もある。
春もやや希し紀調ふ月と梅
(けしきととのふ)
志ばらくは花の上なる月夜かな
くたびれて宿かる頃や藤の花
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高幡不動(たかはたふどう)
この町には新撰組の土方歳三の影が多い。この高幡不動尊金剛寺は土方家の菩提寺であり、壇頭格の旧家だった。
殉節両雄之碑(近藤勇・土方歳三顕彰碑)
上選者 大槻磐渓(仙台藩の儒者)
筆者 松本良順(幕府の侍医)
篆額 松平容保(会津藩主)
真言宗智山派の別格本山高幡山明王院金剛寺。関東三不動のひとつ。
この身
このままの
ほとけ道
同行二人の
遍路道