打率トップになるか?メジャーリーガー松井秀喜の挑戦

ファンであるヤンキース松井秀喜選手の調子がずっといい。開幕以来3割の打率を保ってきたが、連続試合安打を継続中で現在は15試合連続の自己新記録まできている。本日は3打数3安打1四球で打率が跳ね上がり3割4部2厘になりトップとわずかの差まで迫っている。A・ロッド選手がケガで戦列を離れていることもあり、このところずっと4番を任されていて期待に応えているのは嬉しい。
自宅で日本時間の朝8時過ぎから始まるメジャーリーグのテレビ放送で見れるときは楽しんでいるが、通常は職場や書斎、出張先でも「YAHOO!SPORTS」の実況中継で松井選手の打席を仕事の合間に追っている。ここにはプロ野球、MLB、高校野球、Jリーグ、海外サッカー、競馬、ゴルフ、F1、NBAなどのメニューがあるが、ときたまゴルフ(ウッズ、宮里藍、、)をみることはあるが、最近はMLB(メジャーリーグ)が中心である。http://mlb.yahoo.co.jp/
このブログを書いているのは8日の早朝だが、今日のヤンキースは8時5分からインディアンズと戦う予定だ。試合が始まると一球速報といって打者ごとに全ての配給(タテの高さ、内角か外角か、コーナーか、、)とどの球を打ったかが静止画と動画の中間的な画面で見ることができる。打順を確認し打席が終わるごとに今日の成績がわかるし、その結果今シーズンの通算打率の変化もわかる。「日本人ハイライト」のコーナーでは現時点では「松井3安打で打率トップに急接近」とあり、「動画」をクリックすると打席の様子を見ることができる。
「個人成績」というコーナーでは、打者と投手の個人成績の順位がわかる。アメリカン・リーグでは、打率部門はインディアンズのマルティネスが.347で、松井が.342、3位のツインズのモウアーが.337だ。ヤンキースは2番のジーターが.310で8位、3番のアブレイユが.299で16位。ホームランと打率は松井は20位に届いていない。メジャーでは打点が多いことが特徴だったが今年はまだ少ない。また日本では豪快なホームランが多かったが、メジャーでは松井はホームラン打者ではなくなった。この二つの点は残念だが、ともかくレギュラーが保障されていなくて、開幕当初は8番あたりを打っていたのが嘘のように4番にどっしりを座っているのは頼もしい。
いつもの年とは違った危機感と、結婚による精神的な安定と規則正しい生活によって、久しぶりに松井秀喜がはつらつと活躍しているのは嬉しい。松井の渡米以降、どこまでメジャーで通用するのだろうかという興味がわき日本のプロ野球への関心は薄れてしまって、仙台にいた頃にできた楽天ゴールデンイーグルズには関心があるが、最近は長い間ファンだった巨人の試合を観ることはすっかりなくなってしまった。いつか松井の故郷石川県の同級生の女性が「松井君は結果を出さなかったことはないわ」という発言をしていたことを思い出した。
昨年、石川県の小松空港近くにある松井秀喜ベースボールミュージアムを訪れたことがある。子供連れのお客が多く、与える影響が大きいのだなあと思ったことがある。http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune/diary/200706170000/
分野を問わず、才能のある若者は個人でグローバリズムの真っ只中に飛び出していくようになり、一気に世界価格がつく。一方で誰でもできる仕事の価値は下がっていく。そういう意味では個人の才能と力量による差が開いていくことになる。以前は日本記録を目標にしていた陸上や水泳の選手が多かった気がするが、今は世界記録や世界一がテーマになってきて、日本人の視界がぐっとひらけてきた感じがする。
イチローと松井は多くの点で対照的な日本人大リーガーだが、どちらが好きかという問いを発するとほぼ二分されるが面白い。私の息子はイチローで私は松井、前職場の学長さんはイチローで私は松井、ということで議論に花が咲いたこともある。もちろんイチローの求道者的なサムライスタイルは魅力十分で実績も素晴らしいが、松井の今日よりは明日という進化を続ける姿と淡々とした性格や自己をコントロールする心構えにも共感することが多い。「僕は不器用だから、人の一倍練習してやっと追いつける」(松井)。この二人は日本野球界の至宝だが、いずれメジャーリーグで監督を務める可能性もあると思う。そういった時代が来るのも楽しみである。