岐阜新聞と中日新聞の夕刊記事から

講義とゼミを終えて、明日の講演のため品川から新幹線で名古屋へ。乗り換えて関が原行きに乗って20分ほどで岐阜に到着。そこからタクシーで15分かかって鵜飼で有名な長良川河畔の岐阜都ホテルに23時前に到着。途中、信長が拠点にしていた岐阜城のライトアップしていた姿が山上に見えた。岐阜は人口は41万人ほど。

地方に来ると必ずその地方の新聞を読むことにしている。土地の雰囲気を味わうことができる。地方には実に多くの新聞があり、影響力もさまざまである。今回は短い滞在の中でそのこのホテルでは地方紙の岐阜新聞と、ブロック紙中日新聞が置いてあった。

岐阜新聞
一面は「古田知事が再選出馬表明」とあり、県議会で正式に再選への出馬を表明する写真が掲載されている。古田知事は通産省出身の60歳。「トヨタ、米販売21%減」という見出しで燃費の悪い大型車が4割近い減少と報じている。岐阜はトヨタの本拠に近いから関心が高いようだ。「飛騨トンネルを歩く」は7月5日に開通する東海北陸自動車道の待望のトンネルの姿を写真入で報告。「岐阜寸評」というコラムでは先日の全国小学校6年生を対象に行われた特定課題調査で、岐阜県の位置を正しく答えられたのが44.2%と低く正答率が低かった10県の中に入ってしまっていると嘆いている。長良川鵜飼や高山祭は全国区なのにといい夏の甲子園で岐阜勢が活躍すれば知名度があがるととらぬ狸の皮算用。一面以外は全国のニュース。

中日新聞
一面では「岐阜・古田知事 再選出馬を表明」以外に、「見つけた街・ひと・心 志摩」という記事があり、英虞湾の華麗な幾何学模様を写真入で大きく紹介している。総合面では、「中部発」で盲目の子犬の話題。また連載の「この道」では宮城まり子が自伝をつづっている。宮城まり子は静岡で施設を営んでいるからだろうか。暮らし面の「みんなで応援」コーナーでは岐阜県図書館が取りあげられており託児サービスのある図書館として紹介している。社会面では愛知県蟹江署が産廃会社社長らを逮捕したニュースと名古屋市の防火不備のニュース。

地方紙では秋田魁新報大分合同新聞北国新聞、などの名前が浮かぶが、それぞれ地元に密着した記事が多いが、新聞を媒介とした事業の多彩さなど、それぞれに特徴があって興味深い。







羽田空港から品川に出て、廣済堂の編集者と落ち合い、新著の見本を受け取る。
黒地に黄色の文字というデザインで、書店でも目立ちそうだ。表紙の表面が普通の本とは違うので聞いてみたら、UV加工という滑らかな2センチ幅の線が二本入っていて、やや重厚感が出ている。
オビの袖と裏表紙には、印税寄付プログラム「Chabo!」のマークが入っている。このプログラムへの参加本としては2冊目になる。
私の本の中では、「若いビジネスマンへの応援歌」という分野の本である。

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!

第1章:仕事は「日曜の夜」から始めなさい!
第2章:一日を24時間以上にする仕事テクニック
第3章:ビジネス最前線を勝ち抜く「究極の時間活用術」
第4章:最新情報機器&ブログ活用で一歩先を行く
第5章:「その他大勢」から抜け出す思考法&人脈術
第6章:ビジネスパーソンよ、一流の職人になれ!

タイトル:仕事は「日曜の夜」から始めなさい!--一歩抜きん出るためのスピード仕事術
出版社:廣済堂出版
発刊日:7月30日
価格:1200円+税

以下、まえがき。

                                                                                                                                    • -

「先んずれば即ち人を制し、後るれば即ち人の制するところとなる」(『史記』)という。相手の先を行けば、相手を支配することができ、相手に後れを取れば、逆に相手に支配されてしまうという意味だ。
高校時代などに漢文の授業で習って、覚えている人もいるだろう。そんなこと習ったかなと思う人は、今、この言葉を知った。
この言葉は、まさに至言であると思う。現代人の私たちは、別に他人を支配する必要などないが、仕事や生活全般にこの言葉を当てはめてみると、古代の名言はとたんにいきいきと、鮮やかに私たちの前に立ち上ってくる。
たとえば、早起きをすることも、先んじることだ。誰よりも早く出社することも、締め切り前に提案書をまとめておくことも、約束の時刻より早めに目的地に着いていることも、やはり先んじることだ。
先んじれば、心にゆとりが生まれる。次の行動にも、じっくりと、余裕をもって取りかかることができる。ミスや忘れ物に気がついても、慌てることなく対処することができる。
先を見て、早めに物事に取り組めば、仕事、ひいては人生はうまくいく。そのことをこの古代中国の言葉は私たちに教えてくれる。「先んずれば人生を制す」と言っても過言ではないだろう。
先んじることは、私も実践している。早起きを心がけているし、幾つもの目標を掲げ、それに向け、先々まで計画を立てている。日本航空の社員時代は誰よりも早く出社するように努めていたし、大学教授の今も遅刻はもちろんのこと、何事も早めに準備し、早めに終えることを心がけている。
そんな私から見れば、月曜の朝に出社して、そこで初めて仕事の準備に取りかかるようなビジネスパーソンは、いかにも“出遅れた社員”に見えてしまう。
その人の一週間は、きっと後手後手になり、気がつけば、週末の金曜日。明日の予定が気になりながらも、仕事は山のように残っている。時計を見る。長針が差す数字は「9」。夕飯も食べていない。
「仕方がない。これは来週の月曜に残業して片づけるか」……こんなセリフを独りごちて、同じく“出遅れた社員”とともに、ネオン街へと繰り出す。
上司や取引先への不満やグチに同僚と花を咲かせ、気がつけば、終電間近。慌てて最寄りの駅へ。帰りの電車では、つり革をつかみつつ、器用にも立ちながら睡眠。帰宅後は疲れ果てた体をベッドにあずけ、翌日は昼近くまで熟睡。
「しまった。約束があったんだ」。慌てて友人に電話をして、約束の時間を一時間遅らせてもらう。
こうしたビジネスパーソンは、あなたの周りにもいるのではないだろうか。もしかしたら、あなた自身がそうかもしれない。
しかし、このような生活を続けている限り、より良く生きることは不可能に近い。仕事で大きな成果を上げることも、趣味を存分に楽しむことも、充実した毎日を送ることも、叶わぬ夢に終わってしまうだろう。
では、どうするか。その一つのヒントは、先んじることである。後手後手に回っていた仕事の仕方を改め、先手先手で行なう。このことを心がけ、実行するだけで、仕事の成果は飛躍的に増大し、プライベートの時間は充実、さらには人として大きく成長することが実感できるようになる。
本当にそんなにうまくいくのか!? そう思った人には、私自身の体験をここで一つだけ紹介しよう。
私は日本航空に入社して以降、数年間は、いつも始業時刻ギリギリに出社していた。当時の始業時刻は八時四五分。私のタイムカードの印字は、ほとんど「8:45」や「8:44」だった。一日の始まりから、まさに後手だ。
席に着いてからも、仕事は後手後手。指示された仕事に振り回されて、アッという間に午前が過ぎ、昼食を食べたと思ったら、終業時刻も早い。残業したり、飲み歩いたりして、疲れ果てて家路に就いた。床に就いたら就いたで、アッという間に朝だ。学生時代と違い、時間の経つのはなんと早いと思ったことか。しかし、それでも懲りずに、毎日毎日、同じことを繰り返していた。
「こんな生活ではいけない」。さすがにあるとき、私は大いに反省した。そして、一念発起して、始業時刻より一時間早く出社することを決意した。それ以降、私の人生は、仕事もプライベートも、少しずつ、しかし明らかに好転していった。
“凡人”を自認する私でも、できたことだ。先んじることは決して難しくない。意識を変え、ちょっとしたコツを身につければ、誰でも確実にできる。それでいて、成果は莫大なのだ。今一度、書こう。「先んずれば人生を制す」と。
本書では、さらに仕事のスピードを上げるとっておきの方法や時間の有効活用法、一流のビジネスパーソンになるためにすべきことなどを余すことなく披露したい。
充実したビジネスライフを送りたいと思っている人は、そのヒントを本書でぜひつかんでほしい。

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羽田空港から品川に出て、廣済堂の編集者と落ち合い、新刊の見本を受け取る。
黒地に黄色の文字というデザインで、書店でも目立ちそうだ。滑らかな2センチ幅の線が横に入っているので聞いてみると、UV加工というのだそうで、やや重量感が出ている。
オビの袖と裏表紙には、印税寄付プログラムcahabo!のマークが入った。このプログラムへの参加は2冊目である。
この本で私の著作も80冊に達したが、この本は「若いビジネスマンへ応援歌」というジャンルになる。

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!

タイトル:仕事は「日曜の夜」から始めなさい!---一歩抜きん出るためのスピード仕事術
出版社:廣済堂出版
刊行日:7月30日
価格:1200円+税

目次
 第1章 仕事は「日曜の夜」かた始めなさい!
 第2章 一日を24時間以上にする仕事テクニック
 第3章 ビジネス最前線を勝ち抜く「究極の時間活用術」
 第4章 最新情報機器&ブログ活用で一歩先を行く
 第5章 「その他大勢」から抜け出す思考法&人脈術
 第6章 ビジネスパーソンよ、一流の職人になれ!

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はじめに
「先んずれば即ち人を制し、後るれば即ち人の制するところとなる」(『史記』)という。相手の先を行けば、相手を支配することができ、相手に後れを取れば、逆に相手に支配されてしまうという意味だ。
 高校時代などに漢文の授業で習って、覚えている人もいるだろう。そんなこと習ったかなと思う人は、今、この言葉を知った。
 この言葉は、まさに至言(であると思う。現代人の私たちは、別に他人を支配する必要などないが、仕事や生活全般にこの言葉を当てはめてみると、古代の名言はとたんにいきいきと、鮮やかに私たちの前に立ち上ってくる。
 たとえば、早起きをすることも、先んじることだ。誰よりも早く出社することも、締め切り前に提案書をまとめておくことも、約束の時刻より早めに目的地に着いていることも、やはり先んじることだ。
 先んじれば、心にゆとりが生まれる。次の行動にも、じっくりと、余裕をもって取りかかることができる。ミスや忘れ物に気がついても、慌てることなく対処することができる。
 先を見て、早めに物事に取り組めば、仕事、ひいては人生はうまくいく。そのことをこの古代中国の言葉は私たちに教えてくれる。「先んずれば人生を制す」と言っても過言ではないだろう。
 先んじることは、私も実践している。早起きを心がけているし、幾つもの目標を掲げ、それに向け、先々まで計画を立てている。日本航空の社員時代は誰よりも早く出社するように努めていたし、大学教授の今も遅刻はもちろんのこと、何事も早めに準備し、早めに終えることを心がけている。
 そんな私から見れば、月曜の朝に出社して、そこで初めて仕事の準備に取りかかるようなビジネスパーソンは、いかにも“出遅れた社員”に見えてしまう。
 その人の一週間は、きっと後手後手になり、気がつけば、週末の金曜日。明日の予定が気になりながらも、仕事は山のように残っている。時計を見る。長針が差す数字は「9」。夕飯も食べていない。
「仕方がない。これは来週の月曜に残業して片づけるか」……こんなセリフを独りごちて、同じく“出遅れた社員”とともに、ネオン街へと繰り出す。
 上司や取引先への不満やグチに同僚と花を咲かせ、気がつけば、終電間近。慌てて最寄りの駅へ。帰りの電車では、つり革をつかみつつ、器用にも立ちながら睡眠。帰宅後は疲れ果てた体をベッドにあずけ、翌日は昼近くまで熟睡。
「しまった。約束があったんだ」。慌てて友人に電話をして、約束の時間を一時間遅らせてもらう。
 こうしたビジネスパーソンは、あなたの周りにもいるのではないだろうか。もしかしたら、あなた自身がそうかもしれない。
 しかし、このような生活を続けている限り、より良く生きることは不可能に近い。仕事で大きな成果を上げることも、趣味を存分に楽しむことも、充実した毎日を送ることも、叶わぬ夢に終わってしまうだろう。
 では、どうするか。その一つのヒントは、先んじることである。後手後手に回っていた仕事の仕方を改め、先手先手で行なう。このことを心がけ、実行するだけで、仕事の成果は飛躍的に増大し、プライベートの時間は充実、さらには人として大きく成長することが実感できるようになる。
 本当にそんなにうまくいくのか!? そう思った人には、私自身の体験をここで一つだけ紹介しよう。
 私は日本航空に入社して以降、数年間は、いつも始業時刻ギリギリに出社していた。当時の始業時刻は八時四五分。私のタイムカードの印字は、ほとんど「8:45」や「8:44」だった。一日の始まりから、まさに後手だ。
 席に着いてからも、仕事は後手後手。指示された仕事に振り回されて、アッという間に午前が過ぎ、昼食を食べたと思ったら、終業時刻も早い。残業したり、飲み歩いたりして、疲れ果てて家路に就いた。床に就いたら就いたで、アッという間に朝だ。学生時代と違い、時間の経つのはなんと早いと思ったことか。しかし、それでも懲りずに、毎日毎日、同じことを繰り返していた。
「こんな生活ではいけない」。さすがにあるとき、私は大いに反省した。そして、一念発起して、始業時刻より一時間早く出社することを決意した。それ以降、私の人生は、仕事もプライベートも、少しずつ、しかし明らかに好転していった。
“凡人”を自認する私でも、できたことだ。先んじることは決して難しくない。意識を変え、ちょっとしたコツを身につければ、誰でも確実にできる。それでいて、成果は莫大なのだ。今一度、書こう。「先んずれば人生を制す」と。
 本書では、さらに仕事のスピードを上げるとっておきの方法や時間の有効活用法、一流のビジネスパーソンになるためにすべきことなどを余すことなく披露したい。
 充実したビジネスライフを送りたいと思っている人は、そのヒントを本書でぜひつかんでほしい。