「売上25%減少、営業利益はあまり変わらず」。その理由は?

研修二日目。順調にプログラムが進み、予定通りの成果があがったと思う。以下受講者アンケートから。

  • 普段から自分なりに考えて仕事をしていると思いましたが、今回は頭を駆使したことでものすごい疲労感をおぼえたことからすると、まだ甘かったと実感せざるをえません。
  • 説明は合理的、演習は具体的で有意義でした。
  • 他の教育とちがって、やっている中で楽しみながらできる部分があり、役に立つ教育だ。
  • 広い視野で日常業務を見直す機会になった
  • 今後の自分の業務に非常に役立つものと感じました。

さて、2010年度キックオフにあたっての社長のメッセージを興味深く読んだ。
09年度の売り上げは前年度対比マイナス150億円(25%減)の461億円。にもかかわらず全社一丸で取り組み、28億円であった当初営業利益目標を年度途中で21億円に修正。それが達成できる見通し。10年度は増収増益達成は非常に困難な局面。
「しかし、今の経済環境にただ怯え、茫然と手をこまねいているわけにはいきません。我々には生活がかかっているのです。絶対に赤字にするわけにはいきません。、、、」という強いメッセージ。

売り上げが25%減少という危機をどうやって乗り切ったのか。人事部長にインタビューをしてみたが、契約社員・パート従業員の1割雇い止め、一人月間二日の臨時休業(10%削減)、残業の75%削減、役員10%・部課長5%の賃金カットなど経費・固定費削減を中心にあらゆる手段を講じて乗り切ったということだった。この企業は社員4000人だが、正社員は3割で後は、契約社員、パート社員、嘱託という構成で、外部環境の変化に柔軟に対応できる労務体質になっている。業績の回復に伴って社員も戻って来つつあるそうだ。日本経済の一断面。
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河北新報の12日(日)に「図解で身につく!ドラッカーの理論」の書評。「ドラッカー関連本で、分かりやすさではピカイチの一冊」と紹介されているとの報告。