13時から、品川の多摩大大学院で「アジア子ども未来研究会」の初会合。対象は商社、メーカーなどのアジア担当者。ノンフィクションの児玉博(大分出身)さんとも挨拶。
・主催者挨拶:橘川幸夫(デジタルメディア研究所)「DOという主婦マーケッティングのシステム。まずアジアに生活者ネットワークをつくろう。日本語のeラーニング。商品開発につなげよう」
・上昌広(NPO法人医療ガナバンス研究所理事長)
・宮澤保夫(星槎グループ代表。公益財団法人世界こども財団理事長)
・藤原和博さん(JAL時代に一緒に遊んでいた人。教育実践家):「日本と同じ3万校へ」。
講演:谷川洋(認定NPO法人AEFAアジア教育有功協会理事長)
アジアに学校建設。商社マンを辞めた60歳から75歳までの15年間で272校建設。保健衛生が大事。現場主義。井戸とトイレ。水。姉妹校。500-700万。孫を連れて行かないか。大学生の参加も。熟年者ボランティアが足りない。ホストファミリーにならないか。よろい兜を捨ててみないか。住民参加と国際交流。日本の子どもたちに志を持たせたい。
谷川さんから著書を頂いて読了。事務所は九段にあるから訪ねてみよう。
留学生トークセッション「アジアの若者たちの本音を聞く」。ファシリテーター:近藤純夫(子ども調査研究所主任研究員)。スリランカ、ネパール、バングラシュ、フィリピン、ベトナムの留学生へのインタビュー。
日本の印象「きれい。天国のよう。安心。おしん。仕事第一。子どもを持つのが面倒という空気。子どもは自立している。日本で就職。食べ物が好き。アニメとマンガ。ドラエモン。ワンピース。時間を守る。マナーを守る。安全。協調性。、、、」
挨拶。
・ (株)ドゥハウス代表取締役高栖祐介「金だけの支援でなく。定性マーケティング」
・顧問林光「マーケティング」
・顧問久恒啓一「アジアダイナミズム。多摩大の社会人大学院のPR」
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「名言との対話」5月16日。邱永漢「人生とは、「お金」という煉瓦を「時間」というセメントで積み上げていく作業工程」
邱 永漢(きゅう えいかん、1924年3月28日 - 2012年5月16日)は、日本および台湾の実業家、作家、経済評論家、経営コンサルタント。
日本統治下の台湾生まれ。父は台湾人、母は日本人。李鄧輝は台北高校の同級生。東京帝大経済学部卒。1955年『香港』で直木賞を受賞。食通・美食家としても有名。
お金儲けの神様と呼ばれた。日本ではドライクリーニング業・砂利採取業・ビル経営・毛生え薬の販売。ビジネスホテル経営の元祖でもある。台湾などではコーヒー栽培事業のほか、建設機械販売、高級アパートメント経営、パン製造販売、レストラン経営、漢方化粧品・漢方サプリメント販売、人材派遣業などの事業を営んだ。
膨大な著書から、人生のアドバイスの部分を以下にピックアップ。職住接近のすすめ。寝食を忘れる仕事に就く。お金と時間のバランス。多忙な人は忙しいとは言わない。時間の使い方は必要に迫られて覚える。自分に実行できないことは話さない。講演があると途中で執筆ができる。仕事を覚えるなら大企業には勤めるな。新しい成長産業に賭けよ。隠退時期をまず決めよ。安楽死の時代がくる。芝居と人生は退屈しないうちに終わらせるに限る。69歳で250冊の著書。年200回の講演。お金の悩みは万人。根っこから引き抜いてマンネリの人生から抜けだす。名所旧跡より市場。時間は足りないぐらいがちょうどよい。死ぬまでにお金をきれい使ってしまう。志半ばで倒れる野が理想。年寄りとはつき合わない。鏡の中の自分を信じない。中金持ちで十分。お金は使って完成。お金を貯めようと思うなら天職を見つける方が先。貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両。
最近では中国広州に出張した時に、『食は広州にあり』を読み、広州美人を娶り、白亜の洋館に在り、自ら包丁を手にする邱永漢の美食に関する薀蓄を堪能した。「解説」では丸谷才一が食べ物に関する傑作を4冊挙げている。その中の一冊だ。他は、木下謙次郎「美味求真」。吉田健一「舌鼓ところどころ」「私の食物誌」。檀一雄「漂流クッキング」。
お金や株に関する著書が多く、文壇からは異端視されたが、人気は高かった。私も若い頃には読んで参考にしていた。邱 永漢は文筆業に志があったのだが、人から相談を受けて事業や資金運用についてアドバイスをしているうちに、自分で実験した方が早いと考え、好奇心と冒険心を発揮して様々な事業に手を染めた。お金の悩みはあらゆる職業、あらゆる年齢の人にまたがっている。悩みは秘密と重なっているから自然に天下の情勢に通ずるようになったという。充実した人生の鍵は、お金と時間の相関にある。