大学と新聞広告

このブログは基本的には毎日翌朝書くことにしているから、書いているのは30日の朝である。
今朝の新聞を見ると、大学関係の二つの記事広告がある。

一つは河北新報に掲載された宮城大学の「開学10周年」のお祝いの広告だ。
村井宮城県知事と馬渡宮城大学長が県民に向かっての挨拶。

村井知事は、富県戦略の実現に向けて
「人材の育成・確保が重要であり、宮城大学の果たす役割はますす重要になってくるものと考えております」「これまで以上に地域社会に貢献する大学として宮城大学を発展させていきたいと考えております」と述べている。
馬渡学長は
「県立大学の使命を果たせるようになりつつあるのではと考えているところですが、しかしまだまだですし、これからが本当の正念場です。」「満10年を機に、また公立大学法人への移行も控え、これから、私どもの努力がいっそう必要であることは承知しております」と述べている。
広告主は、東光設備工業、平和住宅情報センター、宮春工業、佐藤総合計画、インターサポート、橋本、清建、日本オイラービルサービスの各社。


もう一つは、日本経済新聞の「大学特集」。
多摩大学の両面を使った大きな記事広告で、こちらは中谷巌学長(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社理事長)と日本総研会長の寺島実郎さんとの対談である。寺島さんは学内外のメンバーからなる多摩大学将来構想委員会座長としての発言である。私も秋からこの委員会のメンバーになっている。対談の内容は深く、かつ示唆に富んでいる。

「世界の20年、日本の20年、そして多摩大学の20年」
「脱9・11カラユーラシアの世紀へ。
 産業社会のパラダイム転換は、大学革新の一歩先を見つめている。
 欧米教育システムからの脱却。それが、多摩大学の新しいテーマに。」

「今後20年でアジアのGDPは世界の4割を占めることになるだろう」
「いわゆる大学改革、欧米流の教育システム追随の時代はすでに終焉した」
多摩大学の目標は、物事の本質を考える人間を育むこと」


明日(12月1日)からは、河北新報の「宮城大学10周年企画」の連載が始まる。