多摩大学・東北「道の駅」大震災研究PJ報告会in仙台

仙台のメディアテークで、多摩大学・東北「道の駅」大震災プロジェクト報告会「東北「道の駅」の震災対応の実績と新しい役割」を行った。

イベント開催で一番人気のメディアテーク仙台市)の開放型の一階中央広場での報告会は、道の駅関係者、建設関係者、国土交通省東北整備局職員、一般市民、学生・院生を含む多摩大関係者等200名以上の方が参加し、大盛況だった。
(宮城大時代の同僚・知研仙台の仲間・キャリアコンサルティング関係のプロジェクトの仲間など仙台の友人たちも多く久しぶりに会った)

  • 開会の挨拶。久恒啓一(多摩大)と鐙啓記(東北みち会議理事長)
  • 基調講演は多摩大学寺島実郎学長。テーマは「東北から考える日本創生への道--「道」という視点の重要性」。

民主党政権で「道路」(コンクリから人へ・高速道路無料化)は混迷。美しい言葉ではなく構想(どうやるのか)が重要。道はネットワークをつなぐもの。1.4万キロの高速道路計画、残りの4千キロの優先順位。人口が3000万人減少、観光立国でアジアから3000万人を呼ぶという構想。リピータ戦略。情報価値。日本海側と太平洋側をつなぐ、それが道。宮城の復興はアジアの活力とのリンクがカギ。アジアのGDP27%、2040年には50%へ。米中貿易は日米貿易の3倍。酒田-プサン・基幹航路。プサンのハブ化。東北の空港・港湾・鉄道・道路のソフトをどうつくっていくのかという総合交通体系。道の駅には「地域力」が現れる。知恵のつまった個性的な装置になりつつある。シルクロードのオアシスのような。防災拠点への進化。いつまでも体育館でゴザではない。トイレと風呂のついた大型コンテナ。トレーラ・ヘリ。一人居住空間。広域防災拠点の中核としての道の駅。脱お土産屋。広域の相互連携。マーケッティング戦略とマーチャンダイジング戦略。モータリゼーション社会(自動車社会)の構想。友の会ネットワーク。人的ネットワーク。小型自動車電気自動車・ハイブリッド・カーシェアリングなど車の意味の変化。非ガソリン化軽量化。ガソリン税・重量税ではない。根底から考え直す必要。命の道に活力。柔軟な構想力。

  • 続いて、松本准教授と酒井准教授による報告。60分。
  • パネルディスカッション。(60分)

東北整備局赤川道路情報管理官。道の駅・三本木遠藤駅長。道の駅・ひらた高野駅長。東北みち会議安藤事務局次長。多摩大学中庭准教授。コーディネーター松本多摩大準教授。

本報告書に関する発言を以下ピックアップ。
東北整備局「系統的・大規模調査。多面的に整理。貴重な資料。東海地震・南海地震への備えとしても役に立つ。リアルなレポート。動きがわかる。本音。押しつけがましくなく感心、、」
駅長「震災後アンケート依頼が多かったが、多摩大はわざわ現場を見てくれた。レベルが高く、綿密。参考になる。これを役立てて欲しい。」

  • 質疑応答(30分)
  • 閉会。諸橋正幸(多摩大)

終了後は、国分町で多摩大関係者と道の駅関係者の懇親打ち上げ会。
2次会も多くの人が残って談論風発
道の駅関係者は、志の高い、そして人間としてのレベルの高い「人物」が多いので、実に面白い。今後の方向も見えてきた感じがした。

以上、取りあえずの報告だが、先ず大成功だったと言えるのは間違いない。