31歳と81歳の人生論--梅原第大吾(プロ格闘ゲーマー)と寺澤芳男

「世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 勝ち続ける意志力」(梅原大吾

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

17歳で世界一になったプロの格闘ゲーマーの自伝。といっても1981年生まれだからまだ30歳を超えたばかりの若者だ。「最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」とギネス・ワールドレコードに認定されている人だ。
この人は、ゲーム、マージャン、介護、そしてゲームの道に戻っていく。生涯の対戦数は20万回を優に超えている。
ゲームの世界でも、「集中、王道はない、考える、幸せ、成長、継続、、」など案外普通過ぎる考え方なので意外な感じを受けるが、真実なのだろう。遅咲きの方がいいというのも面白い。
神技の領域に挑む若者の人生論に耳を傾けるのもいい。

  • 手っ取り早い方法や人の真似、安易な近道を選んだ人は、どれだけ頑張っても最大で10の強さしか手にいれることができない。しかし、自分だけの道を切り拓いて進んでいった者は、11、12、13の強さを手にできるはずだ。
  • 僕は勉強するならするで、その理由が知りたかった。しかし、どうして勉強するのか、その理由を教えてくれる先生はいなかった。
  • 「その努力は10年続けられるものなのか?」
  • 僕はいま、ちょっと遅めに世の中に出るくらいがちょうどいいのではないかとさえ思っている。
  • 「、、毎日、、、、変わらないことを続けるのが、、、一致版「大変、、、」
  • 勇気を出して、積極的に階段を登った者だけにしか得られないことが、絶対にある。
  • 「運・不運なんて関係ない」。そう断言できるようになった者のみが、運・不運すら超える、神技の領域へと踏み込んでいくことができる。
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「スピーチの奥義」(寺澤芳男)

スピーチの奥義 (光文社新書)

スピーチの奥義 (光文社新書)

こちらはプロ格闘ゲーマー・梅原大吾より50歳年長者の本。野村証券副社長、MIGA初代長官、参議院議員日本新党)、経済企画庁長官、、東京スター銀行会長。意外なのは70歳を過ぎて永年連れ添った妻と離婚して27歳も年下の若い女性と結婚している。その女性も早々に亡くなるのだが、数奇な運命を生きている人だ。
いくつか参考になったことを記しておこう。

  • スピーチの前にの発声練習が大事だそうだ。「あいうえお発声練習」。大きな声を出して10回繰り返す。
  • ジョークから
  • 「毎日を人生最後の日と思って努力すれば、いずれ望みはかなえられる」(スティーブ・ジョブス
  • ウウとかエエとか言わないこと
  • 「たとえ」のうまいのは中曽根総理。「弁慶のいない牛若丸(安倍首相)」「甘いけれどすぎに溶けてなくなってしまうソフトクリーム(鳩山首相
  • 外国人が興味を持つ日本のことを英語で語る。
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