伊藤豊雄展

京橋のLIXILギャラリーで開催中の伊藤豊雄展。

「10年くらいは小さなことを積み重ねて、若い人と一緒に21世紀を考えていきたい」

その小さいことの一つが「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」だ。
「暮らしの豊かさ」を求める思想。
2011年に愛媛県今治市伊東豊雄建築ミュージアムをつくった。そこで伊東[1941年生)は「伊東建築塾」という私塾をつくり塾生と一緒に学ぶことになった。

瀬戸内にある大三島は、しまなみ街道のルート上にある。尾道-向島-因島-生口島-大三島-伯方島-大島-今治
世田谷とほぼ同じ大きさの島である。64.54平方キロ、人口は6033人。

「みんなの家」。石のカフェ。野間仁根邸保存活動。レストランよし川改修プロジェクト。島ワインプロジェクト。、、。
農業・移住希望者が数年間実験的に暮らす滞在型農園施設。

トランスポーテーションは、シクロ・ベロタクシー・ゴルフカート・バータクシーを構想。

「にほんの建築家 伊東豊雄・観察記」(瀧口範子)を読んでみた。

にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)

にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)

伊東事務所は年間5−6のコンペに参加している。勝率は1割程度か。
パリのコニャック・ジェイ病院、バルセロナの国際展示会場、、。
伊東事務所の初期の仕事に1979年のJALカウンターデザインの刷新がある。

仙台市が、図書館とメディアセンター、アートセンターを合体させた建築を建てることになり、コンペで伊東事務所が優勝した。それが仙台メディア・テークだ。すべての機能がひと続きになった空間ができあがった。市民に好評な施設だ。
この施設が東日本大震災で一部が被災した。構造的に無傷であったが、7階天井仕上材が一部落下した。
今ではこの施設は仙台市民の「心の拠り所」となっている。

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今年の正月から始めた「名言の暦」を毎日書き続けて、本日半年になった。
その日に亡くなった人とその日に生まれた人の遺した言葉をピックアップし、書くことで毎朝、厳粛な気持ちになる。
なんとか半年続いた。この調子なら1年続けられそうだ。

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名言の暦  6月30日

命日

  • 金子光晴1975:愛情とはからだとからだをよせて、さむさをあたためあうことなのだ。
  • 柴田錬三郎1978:「はやく、死んでしまえ」こう云われて、くやしかったら、生きてみろ!
  • 石橋幹一郎1997:
  • 小倉昌男2005
    • 宅急便を考えたとき、単なる一企業の事業ではなく、社会的なインフラになるし、そうしたいと思っていた。思い上がったことだったかもしれないが、それは私の志だった。
    • 論理的な思考とは、物事をシンプルに考えるということにほかならない。シンプルな論理的思考を心がけることだ。物事をできるだけ単純に考えることが、真の目的に到達する近道なのである。

生誕

  • アーネスト・サトウ1843:当時は一般の人々は時計を持たなかったし、また時間の厳守ということもなかったのである。二時に招かれたとしても、一時に行くこともあり、三時になることもあり、もっとおそく出かける場合もよくある。
  • 伊沢修二1851:万難千苦を嘗め尽くし、業若し成らずんば、異郷に客死するもうらむべきにあらず。
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午後。都内の企業で講演研修。