邱永漢「食は広州にあり」

広東省の広州に9月に出張予定があるので、本を読み始めた。
邱永漢「食は広州にあり」をまず読了。

食は広州に在り (中公文庫)

食は広州に在り (中公文庫)

台湾に生まれ、東京帝大で学び、広州美人を娶り、白亜の洋館に在り、自ら包丁を手にする邱永漢の美食に関する薀蓄を堪能した。

「解説」で丸谷才一が食べ物に関する傑作を4冊挙げている。その中の一冊だ。
他は、木下謙次郎「美味求真」。
吉田健一「舌鼓ところどころ」「私の食物誌」
檀一雄「漂流クッキング」

今日のオーディブル
司馬遼太郎「伊達の黒船」。

伊達の黒船

伊達の黒船

四国伊予の宇和島藩の提灯職人が黒船をつくった物語。


「名言の暦」7月30日。ビスマルク

  • 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
    • 人は短い人生の中で様々の事件に遭遇し失敗を重ねてゆく。その失敗の蓄積の中で自分自身の独自の教訓を得ながら成長していく。この経験というやつが人を形づくっていく。しかし

一生といっても長くてもわずか100年に過ぎない。自らの経験だけに頼る人は愚かかもしれない。無数の人間が膨大な経験とそこから得た叡智を歴史に遺している。だから何事にも歴史を学ぶべきのなのだ。人類の持つ悠久の歴史と、個人の切実な経験。愚者でも賢者でもない我々はこの二つを上手にミックスしながら、しなくてもいい失敗を避けながら生きていきたいものだ。