テレビを見ていると「人物」に関する特集が多いことに気づく。
・「学問は活物(いきもの)で書籍は糟粕だ」
・「雨にけぶる 神島を見て 紀伊の国の 生みし南方熊楠を思ふ」(昭和天皇)
・『新潮日本文学アルバム58 南方熊楠』
・津本陽『巨人伝』 文藝春秋、1989年 / 文春文庫(上下)、1992年。
・「寝屋を出るよりその日を死番と心得るべし。かように覚悟極まるゆえに物に動ずることなし。これ本意となすべし」
- フォン・ブラウン:月着陸のアポロ宇宙船(1969年)。
・「宇宙に行く為なら悪魔に魂を売り渡してもよいと思った」
「副学長日誌・志塾の風」170330
多摩大T-Studioインターネット放送局「トレンドウオッチャー」第6回。
https://www.youtube.com/watch?
第1回ーー第5回。
トレンドウォッチャー ~時代の波がしら~ || 多摩大学 現代の志塾
「名言との対話」3月30日。堤清二「愚直さが相手の心を打つ」
堤 清二(つつみ せいじ、1927年3月30日 - 2013年11月25日)は、日本の実業家(セゾングループ総帥)、小説家、詩人。小説家としては、辻井喬を名乗っている。
一世を風靡した西武セゾンの総帥という経済人。「消費社会批判」で経済学博士を取得した学者。引退後の90年代には高見順賞、谷崎潤一郎賞、藤村記念歴程賞、野間文芸賞、現代詩花椿賞、読売文学賞、現代詩人賞などを総なめした詩人・小説家。
昭和2年会で一緒だった同世代の野田一夫先生が「仲間には「ちゃん」といえるが堤清二には「さん」としかいえないね」と私に語ってくれたことがある。そうそうたる人物群の中でも異彩を放っていたのだろう。
生涯を眺めると才能の華々しさを感じるが、「挫けない、無茶をする、率直、個性、尊重、多様性、自分の言葉、複眼、批判者、、」など堤清二の言葉を追うと、高い知性と穏やかな風貌(パーティの挨拶を一度聞いたことがある)とは縁遠い心持ちが見えてくる。本人は自身を愚直であると考えていたとは意外である。優れた資質を背負いながら愚直にものごとに取りくもうとしていたことが堤清二の真骨頂だったのであろう。