「金子兜太 養生訓」--長寿への意志

金子兜太が米寿を目前にした86歳のときのインタビュー本。
「養生訓」と銘打っているだけあって、腹こすり、青竹踏み、睡眠前の深呼吸、立禅、体操、、、など具体的な記述が多い。

金子兜太養生訓

金子兜太養生訓

成り行きにまかせていたのでは長生きは難しいということで、金子兜太は「長寿への意志」をはっきりと持って生きていると言っている。
現在は、その後10年たってまだ活躍しており、96歳を迎えている怪老人だ。

意外なのは、俳句の世界にほんとうに踏み込んだのは60代からだという。
また、日記をほぼ毎日書くようになったのは50代半ばからで、数十年たって「私にとって日記が唯一の財産」となる。
日記はやめないというより、やめられない。もう40年、癖になっている。

  • 座右の銘は、一茶の「荒凡夫」--自由で平凡な男。
  • 一茶の「天地大戯場」という言葉が好き。
  • 「定住漂泊」の系譜に自分はいる。定住して漂泊心を温めながら屹立していく。

兜太が師事しているのは、芭蕉翁ではなく小林一茶であり、近代では斎藤茂吉

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名言の暦 5月25日

命日

  • 中村清1985:若い頃流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる。
  • ロバート・キャパ1954:君がいい写真を取れないのは、あと半歩の踏み込みが足りないからだよ。
  • 川上源一2002:社長は戦国時代の大名と一緒で、すべて背水の陣でものを考えている。その都度、その都度、私自身、自分の決心に時間をかけたことはない。

誕生日

  • エマーソン1803:偉大であるということは、誤解されるということだ。
  • 浜田広介1893:童話50年、立ち止まり、振り返り、またも行く、一筋の道だった。
  • 佐々木更三1900:
  • 米倉功1922:現状維持はすなわち脱落である。