「青年は圭角がなければならぬ」

郷里大分県中津市の季刊文化総合誌「邪馬台」の同人となっている。郷里との縁をつなぐ貴重な糸になっている。中津は平成の大合併で市町村が7割減少し、江戸時代の奥平藩に回帰した感じだと編集後記は語っている。また獅子文六ゆかりの中津市金谷に文化交流広場が誕生したとある。金谷のどのあたりだろうか?


今号の目次を並べてみると、評論・翻訳・詩・漢詩・俳壇随筆・旅行記・随筆・研究・郷土の文人・川柳・短歌・俳句・創作となっており、まさに九州で最も長い期間発行されてきた文化総合誌の面目躍如である。毎日、詩や短歌、俳句などにいそしんでいる人が小さな街にこれほどいるのかと文化レベルの高さに驚きを覚える。この雑誌も高齢化の波にさらされていて、若い同人が少ないことが悩みである。私は若手同人としての立場としての参加ということになるだろうか。


「巻頭言」。「離婚原因としてのDV」

「評論」。日露戦争後の満州をめぐる日中関係について。「丁丑公論」について。反日意味論

「翻訳」。満州落日。

「随筆」。大衆文学概論。お勧めの作家。心の病。孫からのプレゼント。息子への手紙

「研究」。伊勢物語--在原業平の真の姿

「郷土の文人」。横松宗氏と俳句。有野正博の人間と俳句


前号までは、私は「団塊ぼっちゃん青春記」というユーモア・エッセイを連載をしていたのだが、今号からは「人物記念館の旅」を始めた。

一つは福岡県柳川市の「北原白秋記念館」で「君かへす朝の敷石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ」をタイトルにした。

もう一つは福岡市の遠山満の「玄洋社記念館」で「青年は圭角がなければならぬ」をタイトルにした。

この同人誌が続く限り、何かしら文章を掲載するつもりだ。


この邪馬台で郷土の香りを嗅いで、友人たちを思い出す。