放送大学の「問題解決」に関する科目への出演依頼

放送大学は受講者が10万人以上というから日本最大規模の大学ということになる。設立時の構想では100万人だったそうだから、それには遠いが今ではすっかり社会に定着している。

放送大学客員教授神奈川工科大学の沿道紘司教授が夕刻に大学にみえて来年度の講義の件で打ち合わせを行った。現在「問題解決の発想と表現」という科目があり、それを衣替えして新しい科目をつくるので協力して欲しいとの要請だった。

いただいた教科書を開くと、問題解決、問題解決への第一歩、問題解決の過程、問題解決の思考法、情報の収集と整理、発想と整理の技法、日常的数量表現と統計、図解表現、文章表現、プレゼンテーション、交渉と説得、評価、総合事例1、総合事例2,3、問題解決の展望、と目次が並んでいる。

この科目は膨大な数がある科目の中でもベスト10に入る人気科目だそうで、社会人の受講者に関心が高いということだ。仕事は問題の解決が本質であるから、仕事を持つ社会人が興味を持つのは当然のことだと思う。「問題解決」は一連の科目群として構成するのがいいのではないかと思った。

私への依頼は「図解」という単元への出演であった。授業の様子の撮影、遠藤先生と私の対談などを中心として番組を構成するということになった。10月中にNHKのディレクターやカメラマンと一緒に大学で撮影をする。新しい映像を用いた番組は5年間続くというし、受講者が多いというから影響は大きそうだ。

大学で打ち合わせをした後、近くの仙台ロイヤルパークホテルのバーで一杯やりながらよもやま話をする。大学としての放送大学の様子、先生のキャリア、現在勤務する大学の話などをうかがうことができた。取材した年商200億円の豆腐屋さんの「原点とニーズ」の話など実に面白いケースもうかがった。
私よりもかなりの先輩だが、人柄のいい方ですっかり打ち解けて仲良くなって楽しい時間を過ごした。