外国人向け第二日本語「ローマ字日本語」のすすめ

日本ローマ字会という社団法人がある。
http://www.roomazi.org/

1885年(明治18年)に外山正一らが羅馬字会を組織したことが始まりで創立会では会員数は6876人だった。その後、1921年(大正10年)に日本式ローマ字の実行団体として日本ローマ字会が設立され、田中館愛橘博士が会長となった。1926年(大正15年)社団法人日本ローマ字会となり、1993年に梅棹忠夫先生が会長に就任している。現在は名誉会長。

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この会は、日本の将来は国民教育にかかっていることを思い、そしてこの国民教育を高め、また広めるためには、教育の手段である文字を学びやすく、また使いやすい日本式系統のローマ字にしなければならないことを信じて、その日本式系統のローマ字を広めるために力をつくすことを目的とする。(定款第2条)

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日本におけるローマ字運動には長い歴史があるが、その主張も時代とともに変化している。
梅棹忠夫先生が特にこの会長を引き受けるということだから興味を持って先生の本を読んだことがあるし、先生の考えを講演で直に聴いたこともある。

日本文明に興味と関心を持つ外国人は多い。日本について外国語で書かれた本は少ないため、日本語自体を学びたい外国人は多いのだが、漢字の壁がある。日本語は話せるようにはなるのだが、日本語の本を読み、かつ書ける人は非常に少ない。アジア・太平洋州などでは日本語はとても人気があるのだが、壁に阻まれている。このままでは日本文明の未来は暗い。日本で起こっていることや日本人の暮らし方、考えていることなどを世界に知らしめる必要がある。そのためには第二日本語が必要である。それがローマ字式日本語である。これなら外国人でも読み書きができる。幸い、日本におけるワープロローマ字変換が主流であるから、漢字かな交じりに変換をしなければ、すぐにでも実現可能であり、環境もいい。

こういう主張だった。外国人向けの第二日本語をつくれという考え方だ。最初は唐突に感じたが、考え方はわかるし、ワープロの変換の話などを聞くと、なるほどと思う点もある。

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今日は雪の予報の中、推薦入試が行われた。
宮城大学には県内推薦枠に加えて全国推薦枠があるが、面接担当で11時過ぎから17時前まで、ずっと受験生と向き合った。全国枠では東北近県の受験生も。