YAMI大学深呼吸学部の学生たちのリアル交流会を愉しみました。

午後:目黒雅叙園で開かれたYAMI大学深呼吸学部の学生たちのリアル交流会に参加してきました。ほとんどの人は初めて会うということらしいが、ZOOMで顔を毎週合わせているので、親しく交流していました。

インターネットが始まったときのオフ会の感覚ですが、ZOOMで顔みしりになっているので、より「友達意識度」「仲間感覚」が高い感じがします。この会をめがけて沖縄からの参加した人もおり、おみやげ交換も活発でした。

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交流会の前に、橘川さんと竹越さんと食事会。

その後、スパイス屋を見学。

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交流会を途中で抜けて、荻窪の出版社で最終チェック。

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「名言との対話」2月12日。森政弘「念(ねん)、忘(ぼう)、解(かい)」

森 政弘(もり まさひろ、1927年(昭和2年)2月12日 - )は、日本の工学者仏教研究者。

名古屋生まれ。第八高等学校から名古屋大学で学ぶ。東京大学生産技術研究所助教授東京工業大学制御工学科教授。

1970年代のロボット研究をリードする。仏教や禅の活動に取組み、仏教入門の書籍を執筆。「非まじめ」を提唱。1983年には日本ロボット学会では副会長、会長に就任。

高専生対象の「アイデア対決・ロボットコンテスト」の創始者であり、ロボコンの父、ロボコン博士と呼ばれる。日本全国の枠を超えて、世界大会も開かれている。

「最高の楽しみを味わいながら人間育成までをもやってのける、教育的イベントなのです」。「もの作りは、人作り」。「勝ったロボットには力があるが、負けたロボットには夢がある」。「ロボットが人を育てた」んです。だから「物が人を育てている」。 

「仏教はお釈迦さんが発見された「天地の道理・真理」です。ロボットもこの中に入っている」「仏教を学ぶと人間がわかり、人間がわかるとロボットが「わかる。だからロボットを研究するには、仏教を学ばなければいけない」。「限りなくロボットを人間に近づけていくといって、最後に残ってくるのが心の問題ということになろうかと思います」

華厳経』の「重重無尽」の世界。あらゆることが、相互に無限の関係をもって一体化し、作用し合う。この言葉も紹介している。「関係」に関心を持つ私もこの言葉はもっと深めたい。

研究者としては、人工内臓の自動制御や指・ロボットハンドの研究。オートメーション、ロボット。サイバネティック・モーション。、、、。「自分はここ掘れワンワンの犬である」とし、一ヶ所に留まることをしない。

教育者としては、弟子、孫弟子を多く育てた。ホンダASIMOの歩行制御理論。歩行ロボット。宇宙ロボット。、、、、「もっとバカにならなきゃダメだよ」とハッパをかけて、弟子たちに大いに影響を与えた。その流れは脈々と生きている。

若い頃から「知的生産の技術」研究会で学んだ私は、真面目でなく、不真面目でなく、「非まじめ」を提唱したことが記憶にある。ビジネスマン時代に「非まじめ」に関する本を読んで感銘を受けた。「アドバタイジング」という広告分野の雑誌に「非まじめ」というテーマで書いたこともあることを思い出した。

森政弘の著著群のタイトルを眺めると、非まじめ以外にも、発想工学、ひらめき、自遊自在学、無分別のすすめ、退歩を学ぶ、仏教新論、心眼。、、など科学者とは思えぬ意表をつきたものが多い。頭が柔軟なのだ。

今回『人がいい人はいい人か ロボット白紙の人間探求』(佼成出版社)を読んだ。そして調べると、90歳を過ぎた今でも、東大で大学教授たちを前に講演をしたり、CNNのロボット特集番組に出演したりしていることがわかった。また2020年10月には「こころの時代・ふたつをひとつに―ロボットと仏教―」に出演している。好評で再放送も流れている。

森政弘は創造的なアイデアがひらめくには、「念」→「忘」→「解」の順序が必要だという。「ねん・ぼう・かい」である。必死で考える。それを忘れる。そうすると解決がおりてくる。また、「非まじめ」「自在学」「全機」「退歩」などの概念を提示し「技道」を提唱している。創造とは何か、どうしたら創造ができるのかを笑顔で追求した人なのだ。森政弘先生は、人生100年時代のモデルの一人だ。

「人がいい人」は「いい人」か―ロボット博士の人間探求