NHKアーカイブス「ラジオ深夜便」のインタビュー。ーー武田鉄矢、石坂浩二、浅田次郎

NHKラジオアーカイブスで、NHKラジオ深夜便のインタビュー番組を楽しんでいます。それぞれ40分くらいの長さであり、移動中に聴くのはちょうどいい感じです。

今日は、武田鉄矢「終活よりも学びを」、石坂浩二「わたしがわたしでいられる理由」、浅田次郎「書くことは至福」を楽しみました。

武田鉄矢内田樹に心酔しているようで、「学ぶ姿勢にあるとき、日本人は最強である」との言葉を紹介しています。『老いと学びの極意』も勧めています。その影響で合氣道もやっている。

石坂浩二は日常を楽しむ名人でいつまでも若いという印象。

浅田次郎自衛隊に就職した理由や、自分は作家になれるという自信を持ちながら40歳まで落選し続けた日々のことも面白く聴きました。

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午前:NPOの今後についての連絡。明日にZOOMでミーティング。

 昼:永山にて橘川さんとの定例の昼食。面白い案件あり。

 15時:立川のけやき出版のBALLハブ(デュオ3階)で小崎社長と木村さんとミーティング。雑誌「BALL」で連載中の、多摩の企業の経営理念を図解しながらアドバイスをする役割です。

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 16時半:立川:体の手入れ。

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「名言との対話」5月14日。矢澤領一「お客様に幅広い娯楽雑誌を提供し、明日への活力源としていただく」

矢澤領一(やざわ りょういち 1912年5月14日〜?)は経営者。

岐阜市の米穀商の矢澤領一が兄弟3人で、戦後の出版ブームに乗って「大衆娯楽の殿堂」をモットーに、1948年大横綱だった双葉山に由来した双葉社を1948年に設立し、『花形講談』『読切傑作集』『傑作倶楽部』『小説の泉』『大衆小説』『剣豪列伝集』など、大衆読物雑誌を続々と創刊した。

1952年から1953年にかけて、本社を岐阜市から東京都へ移転。1958年創刊の『週刊大衆』は色と欲とスキャンダル路線を採用し大衆の支持を得たて、双葉社は雑誌、漫画から文芸、実用、趣味、社会問題、宗教など、広汎なジャンルをカバーする書籍まで様々な分野を取り揃える総合出版社となっている。

1967年創刊の週刊漫画雑誌『漫画アクション』は、劇画路線をとる青年漫画誌のパイオニアとなった。ここでは『ルパン三世』(モンキー・パンチ)、『子連れ狼』(小池一夫 / 小島剛夕)、『博多っ子純情』(長谷川法世)、『じゃりン子チエ』(はるき悦巳)、『くるくるパーティー』(いしいひさいち)、『かりあげクン』(植田まさし)、『クレヨンしんちゃん』(臼井儀人)などの国民的ヒット作を連発した。2000年代後半からは『モリのアサガオ』(郷田マモラ)や『鈴木先生』(武富健治)、『星守る犬』(村上たかし)、『この世界の片隅に』(こうの史代)、『orange』(高野苺)といった話題作をコンスタントに送り出している。

1973年1月に『小説推理』を創刊し、同誌が主催する小説推理新人賞は、大沢在昌を生んでいる。

1987年から家庭用ゲーム機ファミリーコンピュータファミコン)の攻略本を手がけるようになり、1980年代のファミコン全盛期には「ファミコン冒険ゲームブック」を刊行、1990年代には雑誌『ファミコン4コマ王国』を創刊し「4コマまんが王国」シリーズを刊行、2000年代には「4コマKINGDOM」シリーズを刊行するなど、数多くのゲーム系の書籍を刊行している。こうした経緯から攻略本からアンソロジーに至るゲーム系書籍全般に強みがあった。この流れからパチンコの攻略本を出すようになり、『パチンコ攻略マガジン』の創刊に繋がった。

書籍では、『週刊大衆』で1969年から連載された阿佐田哲也の『麻雀放浪記』の単行本がベストセラーとなる。1984年には『漫画アクション』連載の関川夏央のノンフィクション『海峡を越えたホームラン』が第7回講談社ノンフィクション賞を受賞。ポケットベルと携帯電話の着信メロディを扱った書籍は、1998年に大ヒットした『ケータイ着メロ♪ドレミBOOK』を筆頭に、2001年までに累計で600万部を達成した。2001年頃から沖縄関連の書籍を相次いで刊行した。2000年代には佐伯泰英の『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズや、湊かなえの『告白』がベストセラーとなっている。2015年から始まった『京都寺町三条のホームズ』シリーズや、2016年の『君の膵臓をたべたい』(住野よる)もヒット作となった。2014年にはモンスター文庫を創刊、ライトノベルに参入している。

矢澤領一については資料が乏しく簡単な伝記も書くこともできないが、以上のような双葉社の快進撃をみれば、その仕事ぶりが想像できる。現在の双葉社のホームページには「情報産業の一翼を担う出版は時代より半歩進んだ先見性が求められる」という時代観と、「新機軸に挑み、新しい才能の発掘にも努めている」との自社の役割が記されている。創業のモットーは、「お客様に幅広い娯楽雑誌を提供し、明日への活力源としていただく」ことであり、その創業の精神は健在のようだ。矢澤領一については資料を探してみたい。