「副学長日誌・志塾の風」170828
2012年から2014年までの3年間の『学部長日誌』が完成。全2巻。ブログに書いた日々の「学部長日誌・志塾の風」をまとめたものだ。
・杉田学部長:フットサル全国大会。PC会議、、、。
・梅澤先生:松田義幸先生との食事会
・杉本係長:戦略会議:就職・学生(離学率)
・高野課長:最近の学内情勢
・宮地局長
「名言との対話」。8月28日。ゲーテ「仕事は仲間を作る」
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年8月28日 - 1832年3月22日)は、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者(色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論)、政治家、法律家。
ゲーテはイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残した。またヴァイマル公国の宮廷顧問、枢密顧問官・政務長官つまり宰相も務めた。この人こそ、名言の宝庫だ。
「気持ちよい生活をつくろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと、滅多なことに腹を立てぬこと、いつも現在を楽しむこと、とりわけ人を憎まぬこと、未来を神に任せること」
「努力する限り、人間は迷うだろう」
「この地方を説明せよというのか、先ず自分で屋根に登りなさい」
「大切なことは、大志を抱き、それをなし遂げる技能と忍耐をもつことである。その他はいずれも重要ではない。」
「私は常に敵の功績に注意を払い、それによって利益を得た。」
「何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。」
「世の中は粥で造られてはいない、君等は怠けてぐずぐずするな。かたいものは噛まねばならない。喉がつまるか消化するか、二つに一つだ」
ゲーテの書いた傑作では、ファウストは最後に言う。「努力することがわしのさがしていた満足じゃった!」神は、すべて努力なすものをすくいたもう、これがゲーテのメッセージだったのだ。。
日本にも東京ゲーテ記念館という不思議な建物がある。設立者は粉川忠という実業家だ。ゲーテに魅せられた粉川は「ゲーテのための考彰館を作ればいいんだ。そこへ行けば、ゲーテのことがなんでもわかるような」と志が定まった。ここで粉川は自分の心を鼓舞するために数条の誓いを立てる。1.すべて独力でやる、 2.ゲーテの資料を集めることだけを目的とする。 3.ゲーテを利用して金儲けをしない。4.事業が完成するまで故郷の土を踏まない。そしてとうとう素晴らしい記念館を完成させる。こういう日本人の存在もゲーテの大きな影響力を示している。
考え方や価値観が同じの仲間と一緒に仕事ができたら楽だろうと考えがちだ。しかし一緒に仕事をすると対立に陥ることが多くなる。そうではない。ある目的のために、考え方の違う人たちと一緒に取り組むと、多くの困難が待ち構えている。その困難をともに乗り越えて目的を達成するプロセスの中で同志になっていくのだ。仲間が仕事をつくるのではない、仕事が仲間をつくるのだ。