「ジェネレーションY−−日本を変える新たな世代」(日本経済新聞社)

2004年5月から2005年3月まで、日本経済新聞夕刊の一面を中心に連載された「ジェネレーションY」。連載中から大好評で、読者が多かったと聞いている。ジェネレーションYは1975年以降に生まれた世代を指すが、中核は1985年(昭和60年)生まれを中核に前後5年の人たちだ。20歳の宮里藍が1985年生まれでY世代のシンボルだと考えるとわかりやすい(私の22歳と20歳の子供がまさにこの世代だ)


アメリカの世代分類だと、ベビーブーマー世代は1945−1959年生まれ、X世代(Xはネクストの意味)は1960−1974年生まれ、Y世代が1970年以降の生まれ。

日本だと、団塊の世代は1947−1949年生まれ、団塊ジュニアは1970年前半生まれ、Y世代は1975年生まれ以降。


Y世代の特徴は、

1.両親が戦後生まれ。自由にさせる「民主的」な子育て。

2.好景気を知らない。団塊のリストラを見ていて地に足のついた考えをする。

3.デジタル環境に囲まれて育った。ネットっ子。



第5章「細心なのか大胆なのか」の「本当の私、どこにいる」の中で、「早くから自分探しに動くY世代」として自分史を取り上げる授業として宮城大学の私の講義「知的生産の技術」が出ている。「自分探しではなく、自分作りを始めよう」というのが私のメッセージで終わっている。