夏から秋への過渡期

数日ぶりに東京に戻ったら、盛夏は終わり、もう秋の気配。
15日までの北京オリンピックのメダル獲得数の一覧表が新聞に出ているので数字をみると、ほとんどの新聞は金メダルの獲得数を順番に並べているが、やはり金・銀・銅の総メダル数の方が実態をつかみやすいように思う。ちなみに金メダルを取った国は53ケ国だが、何らかのメダルを取った国は80ケ国にのぼるようだ。メダル総数の順位を計算してみた。

アメリカ102、中国88、ロシア57、イギリス44、オーストラリア42、ドイツ36、フランス34、韓国28、日本25、ウクライナ21、キューバ19、カナダ17、オランダ16、ベラルーシ16、スペイン12、ブラジル12、カザフスタン11、ジャマイカ10、、。

アメリカにカナダを加えた北米というくくりでは119。ロシアはウクライナなど旧ソ連時代の国を合わせるとアメリカを超える。ルーマニアなどの東欧諸国は36にのぼるから、旧共産圏のメダル数も多い。またEUは中心となっている英独仏だけでも114、オランダとスペインを加えると142なってこちらも凄い数となる。アジア勢は、中国・日本・韓国(そして北朝鮮も入れると)の東アジアで147のメダル数になる。政治経済の結び付き、地政学的地域などの視点で数字を眺めるのも面白い。

中国はいろいろ問題があったこのオリンピックを全力で何とか乗り切ったようである。2年後の上海万国博覧会の成功も実現すると、この国は深く世界に組み込まれてくることになる。そのことによって世界は安定感を増すだろうが、不安も残る。

さて、この二週間にわたって世界が熱狂したオリンピックがもう数日で終わるが、この喧噪が終わると、8月ももう終盤である。

ヤンキース松井秀喜が、復帰2戦目で3ランホームランを放った。今この文章を書いている間も試合をやっているのだが、3回打席に立って2つのフォアボールを選んで出塁している。長い間のブランクはあっても、今までと同様スタイルですぐに戦列に復帰できるのはさすがである。松井が打席に立てなくなってからはメジャーリーグにも関心が薄れてしまったが、オリンピック以後はヤンキースの試合を楽しみたい。
そういえば、松井が巨人軍時代はよくプロ野球中継を見ていたが、ヤンキースに移ってからはとんと見なくなった。代わりにインターネット中継で毎回の打席の様子をウオッチするようになった。一人の選手の魅力がチームやリーグよりも強いということになる。松井はケガで戦列を離れて帰って来た最初に印象的な活躍をして一気に元の定位置に戻っていくことが多い。今年も下位打線で指名打者で始まったが、気がつけば5番を中心にクリーンナップを打っていた。残りの試合数は少ないが、秋からは休んでいた分を取り戻す活躍をして欲しいものだ。

私も新しい職場での学期がワンクール終わったが、9月末から始まる秋学期では新しい科目を開講することになっており、それに備えてそろそろ準備も始めねばならない。