図解塾:想像力(イマジネーション)が創造力(クリエイティブティ)を生む

図解塾第3期4回目。1000本ノックシリーズ。職場の「人間関係」に関する3つの課題をこなしました。想像力(イマジネーション)が創造力(クリエイティブティ)を生む。

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  • 久恒先生、塾生のみなさん、今回もありがとうございました。今回の「図解の千本ノック」では、職場の人間関係がテーマ。私にとっては身近なテーマでしたが、課題の文章をわかりやすく表すことに意識を向けたため、人事担当者の視点で分析するような図になりませんでした。というのも、課題は短文ですから、実体験の現場を思い出して考えた時、想定場面によって課題にある単語の捉え方が変わってしまい、その説明のために書かれていない言葉を入れることになるとか、そもそも勝手に想定していいのかとか、いろいろ迷ってしまったからです。途中、久恒先生から「『?』が重要。」だとか、「文章に表れていないこと(課題や解決策等)を想像して書いてもいい。」というコメントがありましたので、第3問はそれを踏まえて考えましたが、残念ながらタイムオーバーでした。次回の千本ノックでは、イメージを短時間にまとめることに意識を向けてチャレンジしたいと思います。よろしくお願いいたします。
  • 久恒先生、皆様、本日もお疲れさまでした。本日は「図解ノック」の第二弾で「職場の課題解決」に関する、社会人にはいささか生々しいお題を図にして持ち寄るという課題でした。前回の「第一弾」では、シンプルではあるが抽象的な文章を図にして意味を伝えるというお題でしたが、今回はさらに一歩進めて課題を取り巻く因果関係のみならず、潜在的な背景や、果てはその結果生じる事象や効果予測といった事柄に至る、まさにその課題を取り巻く「まんだら」を短い時間で完成させるというものでした。お題の文章をただ図解するのみならず、言い足りないところを「想像」(Imagine)し補い、真に伝えるべき情報を「創造」(Create)していく…。課題解決の現場におけるプチファシリテーションといった志向のお題3発で、まさに脳みそ汗だらだらでエキサイティングなひと時を過ごさせて頂きました。次回のお題は衆院選挙の公約図解ですが、さてどこに着目するか悩ましい…ああ、効率的に進めたい。次回もよろしくお願い致します。
  • 本日もありがとうございました。「千本ノック」の第1問目は職場の4人の人間関係で、正直言って「何だ、こんな簡単な課題。」と思いました。ところが、文章に表れていないメンバー同士の関係はどうなっているのかという「?」が重要だったことが後の発表とコメントの中で分かってきました。第2問も同様、問題文の字面だけを図解にしてみましたが、「多忙さ」と「険悪な人間関係」の関連について、さらに人事部としてどう解決の方向に向かったらいいかというところまで深読みするべきでした。第3問ではその反省を踏まえて、自分なりにいろいろ付け加えて表現してみました。今回を通して、文章の上っ面だけではなく、そこから問題点を読み取り解決策を探るといった「想像力」が必要であるということを学びました。
  • 本日もありがとうございました。数行前回よりも増えた文章の図解でしたが、何を図の中心に持ってくるかで3問とも少し悩みました。キーワード同士の関係が分かり動きが出てくると手も動き図にしているのが楽しくなります。みなさんの図解は、文章の単語以外の言葉や、その先まで考えられていて、なるほどと感心しきりでした。みなさんそれぞれの経験も図に生きていたように感じました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 本日もありがとうございました。1000本ノックの今日のテーマは、どれも問題解決と図解を結びつける事例として体感できるものでした。最近、仕事が多く、捌くことで精いっぱいなのですが、図解でフロー図にすることで問題が見える化するものもあることが、今日の図解を通じて確信できました。図解は思考法。自分の理解を表すものということを再認識して、疑問から問題点を見つけ、解決策を導く一連の思考の流れを忘れないようにしたいです。
  • 久恒先生、みなさま。2021/10/20、図解塾三期二回目の授業もありがとうございました!また、お疲れ様でした。図解塾千本ノックは、人間関係、職場環境、NO残業の3本。都築さんが想像力と仰っていましたが、行間と背景をどんな風に捉えるか=つまり自分の経験と考え方が図解に立ち現れてくるんだなと、改めて感じました。ですので、みなさんの図解を観させていただき、説明やコメントをお聴きすることで、自分の図解=理解力・構想力・省略力などの課題も感じることが出来ます。加えて、自分に欠けているものを自分自身の力だけでなくどう補うか、完全であろうとするのではなく複数の集団・チームという形でカバーしあうか、という、前回第1回の千本ノックのときに力丸さんが言及されていた、多様性の具現をどう実現するか、への気づきも得られますね。ちょっと千本ノック二回目だと、自分の中で、慣れの要素が入り込んでるところは気を付けながら、引き続き取り組みたいと思います。「図解は、見えていなかったものを、つなぐもの」by 久恒先生

次回は、衆議院議員選挙の公約がテーです。

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「名言との対話」10月20日入江昭「いつから「現代」になったのか? それは「近代」と何が違うか? 」

入江 昭(いりえ あきら、1934年10月20日 - )は、日本出身のアメリカ合衆国国際政治学者。

東京都生まれ。成蹊高校卒業後、1953年 財団法人グルー基金奨学生として渡米。ハヴァフォード・カレッジ卒業、ハーバード大学大学院歴史学部を修了しPh.D.取得。専攻はアメリカ外交史。

1961年のハーバード大学講師に就任以来、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、ロチェスター大学、シカゴ大学歴史学部を経て、1971年シカゴ大学教授。1989年ハーバード大学歴史学部教授に転じ、歴史学部学部長をつとめた。また日本でも早稲田大学立命館大学関西大学客員教授を歴任した。

日本でも1960年代より、『中央公論』誌上などでも活躍した。『日本の外交』(1966年)などに見られるように、思想・文化の影響力を重視するアプローチが特色であり、多国間の視点とその相互作用を組み込む「国際史(International History)」研究をしている。長く日本の針路にも大きな影響を与え続けた論客である。

1970年、論文「平和的発展主義と日本」で吉野作造賞を受賞。1987年、日本人初のアメリ歴史学会会長となる。2013年には国際交流基金賞を受賞した。

『日本の外交ーー明治維新から現代まで 』(中公新書。1966年)では、日本の外交思潮のパターンは、日露戦争時にみられれたように「政府の現実主義と民間の理想主義」の対立であるとし、そこから外交への指針を示した。

五百籏頭真の「私の履歴書」では、「当時、日米関係史研究で学会をリードしていたのは、国際政治学会理事長になる細谷千博一橋大教授や、太平洋を行き来しつつシャープに議論をする入江昭シカゴ大学教授らであった」との記述を私も日経紙上で読んでいる。

1988年のアメリ歴史学会(AHA)会長時代の年次総会でも講演であり、「歴史研究の国際化」の必要を提唱している。その一部を紹介する。

「国の歴史を理解するには、外からだけでなく内からも調べる必要があること、また、歪んだ過去の見方を減らすためには、様々な視点から学ぶことを厭わなければ、誰であっても構わないということを教えてくれました」。

「占領が終わって間もない頃にアメリカに来た私も、他の歴史を学ぶ学生と同じように扱われました。大学や大学院の教授たちは、私が部外者であることを歴史研究のハンディキャップとは考えなかったことに感謝しています」。

「外部からの介入は、より偏狭な過去の見方を形成するためには、国際的な協力が必要であることを示しており、歴史の国際化の健全な発展の一つであると言えるだろう」。

「記憶された過去の総体は、私たち全員が相続人である文明の遺産を形成しているのです。この人類共通の信仰を認識し、再確認するのに、歴史学界ほど適した職業はないと思われます」。

2014年の近著『歴史家が見る現代世界』(講談社現代新書)では、「いつから「現代」になったのか? それは「近代」と何が違うか? 」という問いを発し、地球規模で進行する大きなうねりを見逃してはならないと語っている。

私はある講座で日本の近現代を語るというテーマを掲げた時、近代はいつからで、現代はいつからか、という疑問を持って調べたことがある。そして、定説が無かったことに驚いた。現代はいつから始まったのか。それは「現在」がいつかによって変わってくるのだ。その現在が、戦後間もない時期であるか、バブルの時期か、平成か、令和か、によって現代は伸びていくのである。今の私は明治維新から「近代」が始まり、戦後から「現代」が始まると理解している。

21世紀は国際という二国間関係を超えて、今では地球という視点でグローバルに歴史を考えなければならない時代になった。