大江健三郎・大江光 講演&コンサート

宮城大学の大学祭のイベントで、作家の大江健三郎さんと息子の大江光さんが見えた。光(ひかり)さんは知的障害を持っているが、音楽の才能があり、13歳から作曲を始める。「大江光の音楽」などのCDがある。フルートとバイオリンとピアノの美しい調べは素直な感動を呼ぶものだった。父親の援助を受けながらの本人の挨拶ー自分の曲にパパが詩をつけてくれたーーも良かった。


ノーベル賞作家・大江健三郎さんの講演のタイトルは『「伸びる素質CapabiLity」のこと 』。朝4時起きで詩を1時間ほど読む。子どもの頃から言葉にこだわった勉強をしてきた。言葉の意味を辞書で引く習慣。本当に願えば達成される。人には自らが価値があると認める生活をする自由がある(Wellbeing)。Capability「伸びる素質」を開花させながらその自由を得ることが大切。成果をあげることも大切だが、素質を伸ばすことにも価値がある。ここに対する援助が必要。


講堂は800人近くの人が入るのだが、さすがに満席だった。