脳と能

・20世紀は主題の時代、21世紀は方法の時代。
西行は歌枕を一人で一つづつ訪ね歩いた。芭蕉西行をまねて日本中を旅した。
・自分自身が体験してきたことを端緒に組み合わせていけば日本や世界を語れる。
・千の単位で繰り返された習慣が臨界値に達して何かを創発すること
・普遍性や真実はテーマや領域にあるのではなくそれを扱う方法にある
・日本という方法。日本は主題の国ではなく、方法の国だ
・芸術にとって大事なことは関係だ。「ひと」や「もの」のあいだ。
・ある設えをしてその中で子供の生命力が勝手に枝葉を伸ばすようなアプローチ
オーガニズム(有機的組織体)とメカニズム(機械的組織体)
・メソッドは世界とのかかわりの方法そのもの
・マンダラ的に、多神多仏的に議論するシステムが必要。統合。衆議。
・複数の物事や人間や世界観を様々な角度や意味合いから見て新しい関係を発見すること

松岡正剛(1944年生)と茂木健一郎(1962年生)の対談「脳と日本人」を読んで、特に印象に残る部分を抜き出してみた。これらの言葉は自分の考えに近いもの、触発されるものということになる。ピックアップした言葉は結果的に一つを除いてすべて「編集」というキーワードで物事を見ている松岡正剛の言葉だった。考えや体質や方向が近いのだろう。


引っかかった、その他のキーワード。
総合的な才能と視点、場面と局面、芸風、脈絡、出会い、来歴を含めた多様性、浄土と穢土、持続、空撮り千回、グーグル的なものは生命現象に近づけない、断念、略図的原型、多様で一途な日本、引き算という方法、コミュニケーションと創造性、「空」は隙間、酸素は毒だった、毒出しの行為が創造、つまらないきれいさ、垣間見せる、曖昧、、、、。

引っかかった人物群。
西行芭蕉湯川秀樹村上隆、三木成夫、白川静内藤礼土門拳イサム・ノグチ畠山重篤中村元、、、、。

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病院、ショッピングセンターの能舞台、書店、整体、見事な桜並木、行政の出張所、、、。
新しい街を一人で探索する途中で、喫茶や待ち時間を使って一冊の本を読んだ。