金沢で、加賀友禅作家の久恒俊治さん夫妻と、金沢工業大学の久恒彩子先生との夕食会。私を含めて四人の久恒姓が集まった。
金沢には久恒姓はこのふた家族しかいないということで、知り合いになったとのこと。
親戚というわけではないのだが、ルーツは中津ということは一致している。彩子さんも初対面という感じはしない。
俊治さん夫妻は、伝統工芸の加賀友禅の世界に新しい風を吹き込もうとしている革新者で、世界最軽量の布に加賀友禅の紋様を描いた新商品「天女の羽衣」のその後の展開を聞いた。
先日NHKの金沢特集で假屋崎さんが工房久恒を訪問した番組の影響もあり、引き合いが多いそうだ。
また、ヨーロッパのシャネルやアルマーニなどを訪問した成果を聞いたが、「天女の羽衣」のマーケットも確実にありそうとのことだ。今後の展開が楽しみだ。
綾子さんは、大学業界で注目の教育力の高い金沢工業大学の教員であり、いろいろの話を興味深く聞いた。
魚匠庵という寿司割烹は素晴らしい料理を出してくれる。今回で二度目。今日は蟹漁の解禁日という話題で金沢はもちきりだそうで、その名物のズワイガニ「加能ガニ」も美味しくいただいた。
翌8日の北国新聞の「知事日誌」には、いしかわ食の歳時記推進実行委員会発足会議前の雑談で、「せっかく「加能ガニが解禁になったのに、ここにドーンと置いておけば、絵にもなるのに。そういうセンスが農林水産部にはないわな」と不満を漏らしていた。