5年目を迎えた「多摩大学地域プロジェクト発表祭」

5年目を迎えた「多摩大学地域プロジェクト発表祭」が、今年も盛大に開催された。
37の地域プロジェクトと5つの招待発表で合計42の発表が二つの教室で行われた。
発表資料は計310ページになった。
http://www.tama.ac.jp/cooperation/managementcenter/2014project.html

それぞれのプロジェクトに関わっていただいた地域の方々も多くみえた。
発表は2年生以上のゼミ所属生だが、来年からのゼミ所属が決まりつつある1年生にもプレゼミの一環として参加を義務付けたから、参加人数も多かった。
招待発表は、諏訪小学校5年生、東京経済大経営学部、関西の帝塚山大学経営学部と経済学部。

以下、私のゼミの発表風景。






以下、総括。

  • この大きなイベントへ向けての教員同士の連携、地域との交流、学生たちの準備など、大変なエネルギーだっただろうが、今年も成功裏に終わった。
  • 自元の自治体や企業、公的施設などとの連携も広がりと深まりが確認できた。
  • 他大学との他流試合も刺激があり、多摩大の強みと弱みを考えさせられた。
  • このイベントは「ネットワーキング」の中核的な「場」に育ってきたという印象を持った。他大学とのヨコの同世代のネットワーキングの拡がりと、小中高そして地域の社会人というタテのネットワーキングの深まり。ネットワーキングには、このような場とそれを担う人が重要な要素だが、考え方も大事になってくる。「若いときには年配者とつきあいなさい。年をとったら若い人と付きあいなさい」という言葉があるが、世代間交流の要素も忘れてはならない点だ。
  • 「ゼミ力の多摩大」へ向けての課題も確認できた。
    • テーマの広がりには目を見張るものがあるが、深堀についてはまだまだ不足している。
    • 指導する先生たちの関与がさらに必要。
    • 論理的な甘さが目立った。これは会場からの質問の時に露呈した。シミュレーション不足。
    • 全般にフィールドワークには強いが、文献研究面が弱いという印象を持った。
    • プレゼン面では、ゼミ生には当たり前のことを前提とした発表があったが、そこから説明が始まることに気をつけたい。例えば「地域班です」というインターゼミの発表はインターゼミの説明をして、その一つの班であることから入るのがいい。
    • なぜこのプロジェクトをやっているのかの説明が不足か。そもそもから入る。
    • SRC(学生の研究発表会)とこの地域発表祭との関係をどうするか。

この5年間で実に133の地域プロジェクトが行われている。改めて考えてみると「地域」を一つの軸に決めて努力を始めてから5年しかたっていない。
これから打ち出していく「ゼミ力の多摩大」の象徴的なイベントに育ってきたことを関係者とともに喜びたい。