多摩市議会の議長らが来訪。リレー講座最終回:寺島学長「2018年の展望。17世紀オランダ論」

 多摩市議会の岩永議長、三階副議長、梅田事務局長が来訪。杉田学部長、高野課長と対応。T-Studioでの議長インタビュー、多摩大鳥瞰図絵を贈呈、、、、。

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来年度のリレー講座の講師人選の ミーティング。

 知研の高橋さん来訪:高橋さんのリレー講座受講前の恒例の打ち合わせ。

 学長報告:JAL、出版会、リレー講座のまとめ、、。

 

リレー講座の皆勤賞の表彰式。

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 リレー講座:寺島学長

 ・2018年の展望1:リーマンショックから10年、その教訓は? 2007年は世界GDPの4.2倍の世界金融資産。2018年は4倍を超えてきた。実態はもっと金融が肥大化。サ金融ビジネスの変容(産業金融からマネーゲームへ)。1908年代から軍需から金融への理工系人材の移動、90年代から金融工学が発展(FTとITの結婚)、2010年代からFIntech。早晩、危機が訪れるだろう。

 ・2018年の展望2:中国のGDPが日本の3倍に!スピード感。 中国周金平政権2期目。香港の締め付け、台湾の締め付け(送金させない、ビットコイン禁止)、北朝鮮への中国の軍事介入・軍事駐留のシナリオも。日本は近隣から尊敬されていない。トランプをけしかけている。アジアの民主国家として重要な年になる。国家主義と民主主義の緊張関係。

 ・20世紀とは何だったか。戦後とは何だったか。そして近代とは何か、17世紀オランダ論。世界観の構築。十字軍(キリスト教イスラム教)、蒙古襲来と十字軍。この三つどもえ。キリスト教は635年長安に渡った後に奈良時代の九州に伝わったが845年に禁止。奈良時時代の国家鎮護仏教、鎌倉時代親鸞の民衆仏教、日蓮の日本を意識する思想、ザビエルのキリスト教伝来時「日本人は砂に水がしみこむように理解した」という感想。西欧中心世界史、中華世界史、モンゴル史観、そして日本からみた世界史へ。

 ・日本は元寇(蒙古襲来)によて日本人意識が芽生えた。1回目は南宋攻略の一貫。2回目は南宋の江南軍の農業開拓移民という武装農民の襲来。そこから北畠親房神皇正統記日蓮立正安国論(聖なる人が日本を戒めにやってくるという予言)、本居宣長古事記伝へ。

 ・文科省の研究ブランディング事業。ジェロントロジー(高齢社会の社会工学)。国道16号線沿いの異次元の高齢化。スマホとモール。齢者の社会参画のプラットフォーム。知の再武装

 

 

「名言との対話」1月11日。淡路恵子「体から心まで、とにかく自分のことは自分でしっかり管理していないと、女優はつとまらないわよね」

 淡路 恵子(あわじ けいこ、1933年(昭和8年)7月17日 - 2014年(平成26年)1月11日)は、日本の女優。

 15歳で松竹歌劇団入団。16歳、映画出演。17歳、松竹歌劇団の人気ダンサー。20歳、フィリピン人歌手ビンボー・ダナオと同棲。以降、毎年多くの映画に出演。1966年33歳、中村錦之介(後に萬屋錦之介と改名)と結婚。1987年54歳、錦之介と離婚。『男はつらいよ 知床純情』で女優復帰。以降は映画と舞台で活躍、最晩年はテレビのバラエティ番組の毒舌キャラで人気。芸能界屈指のゲーマーだった。

 デビュー時に尊敬し親しかった淡島千景と、『野良猫』出演時に黒澤明監督命名の恵子を合わせて、芸名が淡路恵子となった。

 「女優になるには、運やチャンス一番大事なんだ、って。そういうものに恵まれた時に、ガーッーと頭角を現さないといけない、、」

 最盛期は「月刊淡路恵子」と言われるくらい次々と映画にでていた。日曜20時からのNHKテレビ『若い季節』(昭和36年)でのプランタン化粧品の女性社長役で、専務役の松村達雄との会話は私にも記憶がある。

 結婚した錦之介は「俺はうまい役者と呼ばれるより、いい役者になりたい」と始終言っていたと語っている。「いい役者」とはいい言葉である。錦之介はその志の通りいい役者になっている。

 淡路恵子は自己管理の人だった。女優は、自己管理をしっかりすることが大事だし、人に迷惑をかけないこと。舞台中は規則正しい生活を心がけること。出演中は声を使いすぎないように酒を飲みにいかないこと。睡眠は8時間以上とること。役柄からはなかなか想像できないが、実はそういうことを課していた。淡路恵子は仕事師であった。

 (参考:淡路恵子『死ぬ前に言っとこ』(廣済堂出版))

 

死ぬ前に言っとこ

死ぬ前に言っとこ