「福祉図解塾」ーー福祉に関する新聞の社説を図解する

福祉図解塾の5回目を開催。20時半から23時まで。

福祉に関する新聞の社説の図解の宿題をを発表し、相互に質問し、アドバイスする。そして私からコメントした。

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以下、塾生の学び。

  • 宿題の新聞記事を図解したものを発表し、コメントをもらいました。皆さんのを見せていただき、書かれているもの以外の知識を調べて、より厚みのある図解にしていきたいと思いました。そして、自分がわかっているつもりでいることは、分野の違う人にはわからないことを実感さました。どう表していくのか、図解はごまかせないことも実感。ついつい長い語になるのも、できるだけシンプルに表せるようになりたいと思いました。図解を書いていると集中して、ある意味、瞑想状態に入ったようになります。図解って、集中力を付けるのにも役立ちそうです。引き続きよろしくお願いします。
  • パリオリンピックが終わって最初の福祉図解塾(4回目)に参加した。オリンピックでは名言が生まれる。いい言葉は人を鼓舞する。久恒先生は名言をコレクションしていると。う~ん、確かにそうである。名言によりインスパイアされることが確かにある。パワーのあることばに触れると、現状を超えたくなるエネルギーももらえそうである。さて、今回は、社説を図解するという宿題が出ていた。自分は「改正児童福祉法(R4)」の社説を図解した。改正ポイントを明確にする、見てほしい順番に番号をふる、「予防」と「対応」と「支援」。「安全」と「自立」というようにシンプルな単語を用いる、シンプルにすると抽象的になりすぎたりリアルがなくなることがあるが、そこはまた説明をするといい、衣・食・住・医など一字で表す強調もあること、数字の時に小数点をどこまで出すかの工夫、世代間連鎖はループしている表現で工夫、「虐待」という文言を使わず「子どもの安全」ということばを使っているなどなど、助言・感想を得る中で、さらに発想も広がった。次回の修正版作成の際には、パワポで表現することにチャレンジしてみたい。
  • 本日の図解塾、ありがとうございました。 今回のテーマは「発達障害児との向き合い方」や「R4改正児童福祉法」、「宗教2世の虐待からの救済」など、6つの重要な内容についてでしたが、私は「成年後見制度」を担当させていただきました。 これまで10枚にわたってPowerPointで説明していた内容を、1枚の図解でまとめることができたことに、本当に驚いています。 1枚の図解にまとめることで、全体を見渡しやすくなり、説明もスムーズに進められました。  図解によって、伝えたいポイントがより明確になり、キーワードで伝えきれなかった部分も補足しながら説明できたことがとても良かったです。 特に、「成年後見制度」の大きな項目や歴史、背景を一目で把握できる図解は、初めて制度に触れる方にとってもわかりやすいと感じました。 またPowerPointの前に鉛筆での下書きが、思考を整理する上で重要であることを実感しました。 参加者全員の図解を拝見し、それぞれの個性や視点が素晴らしく感動しました。 どの図解も非常にわかりやすく、学びが多かったです。 次回は、今日いただいたアドバイスをもとにさらに図解をブラッシュアップして再度説明させていただきます。
  • 皆さんの社説図解を拝見して、それぞれの社説から「大切(重要)に感じたこと」、「大切(重要)にしたいこと」を選択するところで個性がでるし、その分類や並べ方、繋ぎ方にさらに想いや個性が出ることもあらためて実感しました。自分の作成した図解では、社説の内容を図解を通してわかりやすく伝えられたらと思う反面、作業過程で周辺のデーターや背景などを書き込んでいく内に、情報量が多くなる問題とのせめぎ合いを感じました。久恒先生から指摘されたデーターを図解する発想はなかったので、次回までに箇条書きの表と、先生から読者に読み解かせるのは不親切といわれた数字の表を改善したいと思います。また、図解は抽象化され過ぎるのでリアリティを持たす工夫(数字や具体例など)が必要だと実感したので、それも取り組みたいと思いました。どこかで、時間があれば、前回間に合わなかった「私の仕事の図解」の説明や、西口さんの大漁旗の図解投稿などもお話聞きたいと思いました。
  • 本日もありがとうございました!「図解を人に説明するには、自分自身がしっかりと理解していなければいけない」ということが身に沁みました。それと、やっぱり「自分が分かっている大切なこと」を書き忘れるというのは、図解だけではなく、人に何かを説明するときにありがちだとういうことをこの講座を受けるようになってから気をつけるようになりました(笑)
  • 本日も図解塾お疲れ様でした。宿題の図解について、ただ情報をまとめるだけでなく、「その分野の専門家になるつもりで」取り組むことの重要性を改めて感じました。専門家の視点を持つことで、単なる情報の羅列ではなく、より深い理解と実用的な内容が求められることを実感しました。そのため、情報の補足や背景説明を充実させることが重要であり、図解を作成する際には状況を立体的に把握し、全体の流れや関係性を明確にすることが求められると思いました。また、図解はその性質上、どうしても抽象的になりがちですが、具体例や定義を加えることで、図解にリアリティを持たせることができると学びました。具体的な例や詳細な定義を示すことで、図解がより具体的かつ理解しやすくなることを実感しました。 さらに、皆さんの図解を見て、パワーポイントで作成する図解の利点と、手書きの図解の利点について考えさせられました。パワーポイントでは、詳細な情報を整理して視覚的にわかりやすく表現できるため、全体像を把握しやすいと感じました。一方、手書きでは、文字数やスペースに制約があるため、逆にシンプルで直感的な表現が可能だと思いました。それぞれの手法には独自の良さがあり、用途や目的に応じて使い分けることが大切だと感じました。次回は、今日の学びを活かして、さらに質の高い図解を作成できるように努めたいと思います!<次回の宿題>今日の図解の修正をする。タイトル・作成者・資料も追記する。

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「名言との対話」8月20日。片山直之「売上は人気のバロメーター、利益は知恵のバロメーター」

片山 直之(かたやま なおゆき、1958年1月15日 - 2018年8月20日)は、日本実業家。株式会社サンマルクホールディングス創業者。享年60。

叔父の経営する製菓会社で社内ベンチャーのレストランサンマルクを立ち上げ、31歳で創業、33歳でサンマルクホールディングス代表取締役に就任。創業から30年弱の期間で全国チェーンに展開を成功させた。食堂ガンで死去。

「メディアに出ること自体がリスク」と片山は考えていたから、資料は少ないので、ネットで調べてみた。

亡くなった時のtwitterでの反応によって、片山の経営姿勢を拾ってみた。「戦略ではなく日々のオペレーション改善の積み上げで競合への優位性を確立している」「立地が絶妙」「パンが美味い」「 どれだけ繁盛していても運営コストが合わなければ撤退する事を徹底している」「オペレーションによる差別化、仕入れとか採用とか店舗コストとか、見えない点に秀逸な積み上げがあって地味に成り立ってる」、、、。

サンマルク 東南アジア統括CEO三宅隆文氏のインタビューを読んだ。

勝つべくして勝ってきている常勝軍団。サンマルクホールディングスの事業会社のトップになるには、社長直轄の経営塾を卒業しないといけない。片山経営塾では、売上は人気のバロメーター、利益は知恵のバロメーターと教えられた。

焼きたてのおいしいパンが食べ放題であり、手ごろで楽しめる店で、私も家族でよく利用したきた。

売り上げが多くても、利益が少なくては経営が機能しているとはいえない。売り上げと利益の関係を言い当てた片山の言葉は、商品がすぐれていても、仕組みが磨かれてなくて、システムが脆弱ならば、永続性に欠けるということを意味しているのだろう。人気に溺れず、知恵を出し続けることだ。トップのもっとも重要な仕事は、仕組みを磨き上げることだ。黙っていても売れて儲かる仕組みの構築こそが、永続をもたらす。

2018年に片山直之が亡くなってからの業績の推移はどうなっているか。それはあのコロナ禍であった。2020年3月期の経常利益はプラス43億円、2021年はマイナス3.6億円、2022年はプラス24億円、2023年はプラス15億円、2024年はプラス27億円である。一次的な落ち込みはあるが、人気ノバロメータである売上高を含め、智恵のバロメータである利益も回復途上にある。「仕組み」は磨かれながら、生きているようである。