胃カメラ検診(内視鏡)技術の進歩に感謝---人間ドックの日

今日は人間ドックの日

8時半前に病院に到着。まず、着替えをして昨日埋めてきたアンケートを参考に担当医からの丁寧な説明を受ける。
バリウムを飲まずに胃カメラを飲むかという選択をする。胃カメラ内視鏡検査の時にかける麻酔について数万分の一、数万分の一の危険を説明し、万一(まさに確率は万分の一だ)の場合でもこの病院は救急病院だから、すぐに処置できるという説明で安心する。了解したサインを書く。現場は医療事故と訴訟リスクが隣合わせだ。

【1】一般理学検査 問診・聴診・触診・血圧測定
【2】身体計測 身長・体重・視力
【3】血液検査 貧血・血沈・肝機能・腎機能・膵機能・血糖・尿酸・感染症など
【4】検尿 尿一般検査
【5】検便 潜血
【6】循環器検査 安静時心電図
【7】呼吸器検査 胸部X線撮影・肺機能検査
【9】腹部超音波検査 胆道・肝臓・膵臓脾臓・腎臓
【10】眼底検査 眼底カメラ

以上の通常行われるいくつもの検査を終えて、最終は【8】の上部消化管検査 食道・胃・十二指腸造影または内視鏡検査 で、胃カメラを飲むという検査だ。数年前に麻酔をせずに胃カメラの検診を受けたことがあり、死ぬ思いをしたことがある。技師からはさとされ、おどかされながらの検査だった。技師が下手だったのだと思った。

この検査は気が進まない検査で、本日のメインイベントだ。ここでも担当者から説明を受けたあと、最初に胃の動きを抑える薬を飲む。酒が強い人はまれに麻酔が効かないことがあるという。自分は大丈夫だと安心する。次に3回に分けて時間をかけて喉から苦いドロリとした麻酔薬を飲まされる。この麻酔薬は胃カメラに反応しないように食道の神経を麻痺させるものだ。
そして次に、手に全身麻酔の注射を打たれて、あっという間に意識を失ったらしい。

気がついたらベッドの上で寝ている自分がいた。まったく気がつかずに胃カメラでの内視鏡検査がどうやら終わったらしい。医学の進歩に感謝。

検査から検査へは担当の看護師が付き添ってくれるからスピードが非常に速い。システムがよくでてきていると感心する。

終了後、最初の穏やかな紳士である先生と面談。いくつか多少気になる点はあるが、大きな問題はないでしょうということで、2-3週間後に全結果が届くという。これは「成績報告書」という名前だそうだ。


この病院のホームページには、以下の説明があった。あらためて読んでみると、人間ドックの目的は「成人病の発見」だということがわかった。

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日本の平均寿命は世界の最高水準にありますが、ガンの死亡率の増加とともに、ライフスタイル(生活習慣)の変化にともなって高血圧症・高脂血症・糖尿病・肥満などのいわゆる成人病(生活習慣病:ライフスタイル病)による心臓病・脳血管障害の罹患率は依然として高いままの状態です。これらの成人病は潜在性の経過をとり、自覚症状が出てからでは手遅れとなることが多く、健康と自覚していても定期的な検査を受け、病気を早期に発見し治療することが大切です。 当院では優秀なスタッフと最新の設備によって成人病の発見に努めていますので、健康の総点検をなさることをおすすめいたします。