「怒涛の仕事量」--一葉・寺山・石ノ森・晶子

「怒涛の仕事量」、つまり膨大な仕事量の中から傑作群が生まれ、その中から後世に残る代表作が出る。寡作な人で優れた仕事はのできた人はほとんどいない。
2回にわたる講義を受講して、学生たちは誰に興味と関心を持っただろうか。名前が多かったのは、樋口一葉寺山修司石ノ森章太郎与謝野晶子手塚治虫
以下、アンケートから。

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1:樋口一葉。努力の結晶、どんな環境でも頑張れば結果はついてくる・1年半で名前をとどろかせたのは天才・手塚治。全ての人生を漫画に捧げている人・時代と格闘しながら信念を貫いた、才能でなく体力・絵描きは長生きだけど漫画家は長生きしない・岡本太郎。精神力にあこがれ・小関裕而。その他大勢になってしまうのは幼少期からの志がちがう、真のプロはお金でなく心で動く・渋沢栄一。興味のあることをとことんやりつめたい

2:樋口一葉。リスペクト出来る人・19歳で小説を書くのは凄い、首席なのに進学できないのはかわいそう・反戦歌を書いているのは凄い・太宰治。記念館に興味・凄い人というよりひねくれている人、共感部分もあり・これだけの作品を残しすべて名作というのは凄い、根気強いから仕事量も多い・仕事量は人間性に関係・寺山修司。変わっている人は仕事量もすごいが体力もすごい、努力の天才・寺山修司。多くのことを取り組み多くの才を発揮、そのための努力をした人、与謝野晶子。「アウギュスト」ヤ「エレンヌ」となづけるところが凄い、手塚治虫ブラックジャックを読んでいた・原敬。仕事も出来人望もある人、こういった人になりたい・石ノ森章太郎。毎日読んでいる漫画があれほどの激務の上に成り立っているとは・・、「仮面ライダー」「サイボーグ009」等の素晴らしい作品に納得・中山晋平。仕事量の多さに驚き、日本人ほとんどが歌える曲をつくった素晴らしさ、記念館にいきたい・石の森森章太郎。怒涛の仕事量は体力、根本的な技能がなければ仕事は怒濤の量来ることはない・寺山修司。チェリッシュ「昭和のわらべ唄」の作詞が彼とは驚き・彼のようなエネルギーあふれる人になりたい・与謝野晶子。原稿が災害で焼けてしまったのに最後までやるのは凄い、ひろしの留学費用を払うなんてえらい・その他。偉人たちはみんなすごい仕事量、私も一つでも続けるものがあればいい

3:中山晋平。凄い作曲家、熱い思想があればこその名曲作曲家・手塚治虫。医者と初めて知った,石ノ森章太郎。改めて彼の作品は凄いことが分かった・手塚治虫。漫画家は怒濤の仕事量で早死に、体力がない文化系の人と思ったが、実は体力がないと描けないと知ってびっくり、イメージが変わった・太宰治。彼の人生を知ることができた・手塚治虫。性格も好き、石ノ森章太郎。彼の作品にもお世話になった・中山晋平。どれも知っている歌ばかり、池波正太郎。メリハリのついた生き方にはタイムマネジメントが大事、手帳を買って生活を見直したい・寺山修司。様々な仕事をどれもおろそかにしない思いは熱く、苦しみ、焦りを感じることもある、一日10000秒という時間はあまりに短く愛おしい恋人のように感じていたのだろう・樋口一葉。3歳しか違わないのに凄い、大変な努力家、彼女のようになりたい・手塚治虫。医学博士と初めて知る、構想があっても書く時間がないとはびっくり、自分もつらい時に世の中を元気づける何かを発信したい・古関裕而。作曲作品が5000曲、「オリンピックマーチ」、半端でない仕事量・松本清張。人間の心の奥深くを描いている、石ノ森章太郎も魅力的・樋口一葉。一か月に一冊という仕事量に驚き、中山晋平。世界的に有名になるような傑作を作り上げたい・中山晋平。素晴らしい作品を人々に送り届けられれば有意義で充実した人生を送れるのでは、日々の精進が大切・手塚治虫。アイデアがバーゲンセールのように出ることに驚き、好きなことを仕事にしているのは幸せ者、佐々木信綱。72歳からやるぞ、という気持ちになるのか疑問、偉人達は大変な山を乗り越えるから幸せがあるのか

4:樋口一葉。苦しみながらも小説を出し続けることと人間味あふれる姿に感動・寺山修司。初めて聞いた名、47歳という年齢までに多くの実績をのこすひとはいないのでは・幅広い分野での才能はうらやましい、めげない心の強さ・樋口一葉。どんな状況でも結果は出せる、努力すれば結果は出る・古賀政男。音楽は文明評論、時代の流れ、変化の好みを追っていた証・樋口一葉。同じような年なのに自分は何をしてきたのか、恥ずかしい、彼女を心のよりどころとする・太宰治。39年間に4度の自殺、その人間離れの精神力に驚嘆、ユーモアのあふれる作品ものこしているのは興味深い

5:与謝野晶子源氏物語の現代語訳をしているのは凄い、家族を支える女性の強さ、五万首もの歌、批判されても意思を貫く姿、自分の考えをしっかり持った人、文献もたくさんあり人気者・渋沢栄一。誰よりも企業の設立に携わっている・樋口一葉。5年間の作家人生「太く短い人生」、同じ女性としてあこがれ尊敬、一葉日記のことば「このような時代に生まれたものとして何もしないで一生を終えてよいのでしょうか。何をなすべきかを考え、その道をひたすら進んでいきだけです」野田学長の「志」私も一葉をモデルに志を築いていきたい・寺山修司。職業の多さにビックリ、言葉の錬金術師、生涯でやりたいことをすべてやって人、これからやりたいことを満足するまでやれる人生を送りたい・小関裕而。日本を音楽で明るくしたかった、今も数多くの曲が使われている・中山晋平。モノを作る職に就きたい・樋口一葉。努力家、どんな環境でも投げ出さない、自分の生活費ぐらい出せる仕事をしたい・与謝野晶子。たくさんの子供、エネルギッシュ・手塚治虫。虫好きから虫を名にしたのは面白い、「漫画の神様」、こんな功績を残したいが、それにはものすごい仕事量をこなさなければ・日本には彼がいたから漫画が流行ったというのはすごい、体力が続く限りかく、やはり怒涛の仕事量にふさわしい・原敬。持続力と意志を強くもつ、続けていることが現在、未来へと続ける力・松本清張。1000作もの作品を書く力量、仕事への献身的な態度に感動、好きなことに必死になれる人に憧れ、年を取ってから小説を書き始めた彼を見習い必死になれる人になりたい・与謝野晶子。「女性の社会進出運動」の礎、意識が高い人はたくさんいるが肝心なのはそれを行動に移せるかどうか

6:太宰治。一流作品ばかり、天才は全く違う感性,その感性を理解し違う場面で活用できたらいい・松本清張。スタートが遅いので残された時間全てを作家活動に、並々ならぬ仕事量の裏に固い意志、怒涛の仕事の幅・樋口一葉。努力、精神力、若すぎる死・寺山修司。幅広い活躍、いじめたことを相手が恥じるほど偉くなるのは理想的な仕返しかも、様々な分野を経験したい

7:与謝野晶子。五万首もの歌、貧乏な中での子育て、ハングリー精神・太宰治。中学時代にも表現力文章力が面白かった、波乱万丈の生活や行動が作品にでている・共感を得る、手塚治虫。出ている作品の10倍も書いている、二足のわらじに驚嘆・「ブッダ」が大好き、怒涛の仕事量をこなすと聞いてイメージが覆る、偉人達は忙しい・中山晋平。たくさんの童謡、きいたことあるほとんどがかれのもの、すごい・手塚治虫。医者とは知らなかった、世界中の話を漫画化とは凄いことを考える・寺山修司。そつなくこなす天才型、中山晋平。一つに没頭して成功することは難しいがうらやましい・樋口一葉。自分のすべてを使って仕事をする→仕事と思っていない、この捉え方が今必要、そういう力が欲しい・手塚治虫石ノ森章太郎。何かに貢献できる人になりたい、何本も連載を持っていたのはすごい・与謝野晶子。家庭も趣味もやりこなす凄い人

8:石ノ森章太郎手塚治虫。アイデアよりも体力勝負、日々どのように高いモチベーションを維持し続けたのだろうか・与謝野晶子。子供の名前が凄い、中山晋平。いくつもの顔、圧倒的な量,限世まで歌い継がれている、手塚治虫。尊敬・新渡戸稲造。怒涛の仕事量あっての偉人、記念館に行きたい・その他。たくさんの音楽を作詞作曲する方々は凄い・作品をのこせるのはうらやましい

9:太宰治。39年の短い一生で名作、深く傷ついた後に自殺未遂、さらにのの後に数々の名作、強靭的な精神力を見習いたい・太宰治。ストレスをかかえていた・寺山修司。何足ものワラジをはいて人生を謳歌している姿にあこがれ、独特なもの、マルチな才能発揮は素晴らしい・手塚治虫。印象的、天才でも悩むのか、アイデアがあるのに描けない、根性とプライド・松本清張。成功をおさめる前の貧しい生活、遅い作家デビューのため残された時間をすべて作家活動に注ぎたい