今年から始めた多摩大学のメディア向け「現代の志塾」講座の、第一期「グローバルビジネスとニッポンの針路」の最終回は、望月照彦先生の「日本の地域・地方の元気づくりは可能か−−現代世直し論」。望月先生は全国数百の地域起こしに関わっている方だ。涙の出るような素晴らしい物語を語っていただいた。構想しているHP上の「多摩大OB人物図鑑」の最初のきっかけにもなった。11時から昼食を挟んで13時まで。司会は高野課長。
石川テレビ、フジテレビ、電通、岩波書店、小学館、ノンフィクション作家、などのメディア。そしていくつかの財団法人や犬吠埼ロイヤルホテル、フードアトリエ、幸せのケーキ共和国、ギャラリーAYAGA、など15名ほどの人を対象に、熱のこもった講義となった。
- 世直しの情景。三重県29の自治体の「文化のダム29」プロジェクト。コミュニティニューディール。市民・地域・行政の三重丸。まごの店。モクモクファーム。亀山モデル。伊勢講。
- 板橋区。双眼鏡。ゼミ生・大学院生。
- 桐生足利商工会議所。銘仙を使った地場の再生。デザインイノベーション(銘仙の柄が素晴らしい)。文化のレアメタル。未来型アート&クラフトシティ。身の丈型社会。ジョン・ラスキン「There is no wealth,but life.」。「富を求めるのは、道を開くためである」(宇沢弘文)。
- 平成長野起業塾は10年で200人。世田谷商人塾。敦賀市政策能力開発アカデミー(自転車観光都市)。地域社会のマネジメントデザインが必要だ。
- 多摩大望月ゼミは、地域現場の問題解決がテーマ。大学院では地域社会デザイナー教育。一緒に小布施の視察研修、セーラ・カミングス。枡一酒造。
- 島津斉彬(1809-1858年)の集成館事業。産業集積、研究開発、人材育成、社会開発のモデルだ。歴史研究の鹿児島大とテクノロジー・イノベーションのプロジェクトマネジメントの多摩大の共同研究。尚古集成館。斉彬は1851-1858年の7年間の藩主時代に製鉄・造船を一冊の技術書を頼りにやった。
- 集成館事業の成果。軍から民。工から農。組織作り。自己学習。伝統地場との連続性。集中と分散。産業人材の育成と輩出。
- 集成館事業成功の原因。国家ビジョンと地域ビジョンの確立。集積効果と自己発酵。総合的プロジェクトマネジメント。自己組織化。創造性の発揮。連続性。グローカルエコノミー。事業関連図。
- 斉彬は人材を遺した。構想志本主義。
- 失格教師・川田昇(1920年生まれ)の挑戦。社会起業家。ココファーム。こころみ学園。作業学習。ぶどう畑「ワイナリー」。あたたかなビジネスモデル。
- 多摩大OB.佐藤擁:湯河原SELFモデル。ソーシャルデザイン。高齢者用グループホーム。空き店舗、複合モデル。低コスト。白倉正子(4期):アントイレプランナー。中田将平(13期):USSエンタプライズ、3億円、20人の従業員。柳生忠勝(11期):オリーブの島づくり。笹沼裕文(15期):ダナ・キャランのトップパタナー、ハンディを持った人の専門店。
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14時:文庫カフェにて大学院生の小泉さんと打ち合わせ。
15時:文庫カフェにて知研秋田さんと1月25日の「遅咲き偉人伝」セミナーの打ち合わせ。
12月22日に、渡辺さんのギリークラブで「遅咲き偉人伝」のセミナーを行うことが決定。新丸ビルの21Cクラブ。
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書籍紹介のU-streamで紹介されました。
http://www.ustream.tv/recorded/11212620