朝、第一生命本館にある「マッカーサー記念室」を見学。
2日間特別に見学する機会があり、応募したら当選した。見学者は年配が多い。
1945年から5年7か月に及んだ連合国最高司令官・マッカーサー将軍が毎日通い様々の仕事をした部屋である。元々は第一生命社長室だった。
部屋の真ん中に大きな引き出しの無い机があり、マッカーサーが使っていた椅子がある。
マッカーサーは即断即決を旨としていたから資料を保管する引き出しのない机を使った。
英国のチューダー王朝風のインテリア。
座右の銘であったサミュエル・ウルマンの「青春の詩」が掲げられている。
署名入りの回想録。
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マッカーサー記念室から続く隣の部屋で第一生命の創業者の矢野恒太の資料をみる。
岡山県出身。
25歳で現在の岡山大学医学部を卒業。農商務省保険課長。37歳、第一生命を創立、38歳専務取締役。51歳、二代目社長。74歳社長を辞し会長に就任。後任社長は石坂泰三。82歳、会長を辞す。87歳没。
社長職にあること実に23年、会長の期間を含めると31年の長きを第一生命の興隆に捧げた人生だ。
この人は著書が多いのが特徴でもある。
もう少し調べる必要があるが、一階のギャラリーでサラリーマン川柳の歴史をやっていた。
2005年からの第一位の作品を掲載してあったのだが、私の評価ではこの作品群のトップには「無理させて 無理をするなと 無理をいう」という作品が断然優れていると改めて思った。
また、反対側のギャラリーでは「はがきで綴る、戦争の記憶---千の証言展」をやっていた。
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午後、企業で研修講師。
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夜は、朝日新聞主催の「いま、沖縄と本土を考える」シンポジウムを受講。
築地の浜離宮朝日ホール(音楽ホール)。
第一部:翁長雄志・沖縄県知事の基調講演。
第二部:有識者によるパネル討論。
寺島実郎。佐藤優。山口昇(元陸上自衛隊研究本部長)。後半は翁長知事が加わる。
コーディネーターは朝日新聞特別編集委員の星浩。
- 菅官房長官。安倍総理。中谷防衛大臣。この三者との会談の様子。
- 沖縄全体の負担軽減にはならない(マイナス0.7%)「オスプレイは100機に」
- 沖縄は基地で食べているという誤解。GD対比5%。わずか2000億円。アジアと日本の架け橋の役割。
- 「オール沖縄」「イデオロギーよりアイデンティティ」で当選。
- 日本の安全保障は日本全体で。米軍基地は経済発展の阻害要因。0.6%の土地に米軍専用基地の74%も。
- 普天間は強制収用されたもの。更に負担せよ、代替案を出せと言うのは政治の劣化だ。
- 日本は平和国家になったが、沖縄には日本国憲法は適用されなかった。1972年の本土復帰後も変わっていない。理不尽。4月28日を日本は独立記念日と言うがその日は沖縄が切り離された飛騨。日本は品格ある近代国家になってもらいたい。こんな状態で世界でやっていけるのか。
寺島
- 安保法制と沖縄問題は裏表。日本近代史の中での沖縄。沖縄と朝鮮。沖縄は1945年と1972年に独立しなかった。5年前の日米合意。「辺野古しかない」という固定観念。本当にそうか。ドイツは米国と向き合い基地縮小と地位協定の改定を1993年に行った。日本は冷戦終了後もそのままにしてきた。民主党政権の挫折は基地負担軽減問題ととらえたことにある。21世紀のアジアの中で日米関係をどうとらえるか。アメリカはあいまい作戦。施政権は日本、領有権には踏み込まない、、同盟責任は果たす。日本も中国も大事。米中戦略対話は7回目。米中戦争を避けるという合意。
- 「日米で連携して中国を封じ込めよう」という世界観。しかし米中の方がコミュニケーションの密度は高い。政治的には仮想敵は中国、経済的には相互依存。外交努力が重要だ。アメリカではニューヨークタイムズは7月3日に民族アイデンティティの重要性、安倍政権の修正主義や憲法改正の動きを警戒。
- 正面から米国と向き合うべきだ。アメリカは多様。安保マフィア、ウェブ上院議員。生真面目な愚かさ。安保マフィアの言葉を真に受ける。それが集団的自衛権。常識に還ろう。独立国家。これは「現代の条約改正」だ。
佐藤
- 構造化された差別。差別する側は自覚がない。「沖縄と本土」という言葉の矛盾。本土には沖縄も入っている。本土と離島。4つの沖縄人の存在。1:完全日本人。2:沖縄系日本人。3:日本系沖縄人。4:琉球人・沖縄人。2から3に移りつつありボリュウムゾーンに。それが4に移るか。「辺野古は無理」。日本は同化政策に失敗した。いまや民族問題になっている。自己決定権で日本人となることを決定したらいい機会に。
- 安倍政権は反知性主義。合理性を軽視、無視。カー「琉球の歴史」を読め。「民事ハンドブック」(?)。
- 朝日新聞の社論は? 星「強制的につくるべきではない」「一度立ち止まってみよう」。違いを知る、事実を押さえる。それが和解の準備になる。
- 外務省がもっと前面に出るべきだ。アメリカと向き合え。
山口
- 日本全体で負担を引き受ける責任。沖縄は鹿児島・上海・台湾の中央にある。海兵隊は抑止力か。火消しの役割。日米安保は公共財。
- 抑止力とは、互いに恐ろしくなって喧嘩をしなくなること。この言葉を使うべきではない。アメリカはアジアの見直しに入った。
翁長
- キャロウェイ高等弁務官「沖縄の自治は神話だ」。「日本の独立は神話である」。日本は米国の施政下にある。日本は情けない国。外国の軍隊がいまだに駐留。アジアのリーダーにはなれない。自分の意思がないから。アメリカは聴いてくれた、マケイン氏あたりの発言も変わってきている。
- 辺野古の埋め立て判断には瑕疵があった。つくらせない。つくれない。日米安保体制の岐路になる。
- 緊急でカテナ基地や下地島を使うという案は成り立たない。もっと厳しい負担がすでにある。下地は軍は使わないことになっている。
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木村先生と感想を語り合いながら帰宅。メディアの劣化。森嶋通夫「なぜ日本は没落するのか」についての感想、、、、。